私の解放日誌|全話ネタバレ考察・あらすじも!韓国の反応や評判はどう?

Netfrixで2022年4月10日から配信が開始された「私の解放日誌」。

イ・ミンギさんとキム・ジウォンさんが主演で、田舎に住む3兄妹が退屈な日常から脱出し幸福を求めていく作品です。

「人生最高の作品を生み出す天才」と呼ばれている制作陣がタッグを組んだことで話題となっていますね!

そこで今回は「私の解放日誌」の全話ネタバレ&考察・あらすじや韓国の反応についてご紹介していきます。






私の解放日誌ってどんなドラマ?

まずは、このドラマの内容やキャストについてご紹介していきます。

【私の解放日誌】内容

答えも出口もない退屈な人生から脱出しようとする田舎町に暮らす3兄妹と、そんな田舎町にやってきたミステリアスなよそ者の物語です。

限界に達した人生、対策のない極端な方法を使ってでも今の状況から脱出して新しい道を探していく彼らの解放までの過程が笑いと共感を与える内容となっています。

【私の解法日誌】キャスト

【イ・ミンギ:ヨム・チャンヒ役】

 

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夢も欲望もプライドもない次男。

町はずれではなく中心部の人生を味わいたかったが、人生は思うままにできず、家では無視されるのが日常。

単純に見えても言う言葉ごとに妙に論理的なところがあり、憎むこともできない人物。

【キム・ジウォン:ヨム・ミジョン役】

 

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無彩色の人生からの解放を願う末っ子。

生まれながらの内気で気が小さく、人生はいつも散乱した宿題のような毎日を送っていました。

優しく笑っていてもすぐ不愛想な表情になってしまいます。

宇宙に一人残された気持ちで人生を過ごしてきたミジョンは、一回も満足したことがない人生から解放されるために変化を試みることに。

【ソン・ソック:ク氏役】

 

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よそから田舎町にやってきたミステリアスな人物。

なぜかはわからないが不幸の匂いが濃く、365日酔っ払っています。

離れる人はいても入ってくる人はいないというサンポ村に現れる正体不明の男性です。

【イ・エル:ヨム・ギジョン役】

愛に切実に苦しむ長女。

のような性格を持つ彼女が優しくなる日は給料日だけ。

京畿道っ子であるギジョンは、毎日ソウルへ誠実に出退勤する過程で青春を全部費やしてしまいました。

人生は不満だらけで愛のない人生は髪と共に剃ってしまいたいと思っています。

その前にたった一回、誰でもいいから愛してみようと決心します。

【イ・ギウ:チョ:テフン役】

 

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シングルファザー。

再婚はしましたが、自分の人生で一番うまくいったのは結婚と言っています。

【チョン・ホジン:ヨン・ジェホ役】

出典元:https://tonari-t.jp/cheon-ho-jin/

3兄妹の父親。

朝起きて眠りにつくまで一時も休まず勤勉に働き、他人に迷惑をかけずに生きてきた人生に誇りを持っています。

【チョン・ヘジン:ヒョナ役】

3兄妹が幼い頃からの近所の友人

私の解放日誌|韓国での反応は?

配信開始が始まったばかりの私の解放日誌ですが、韓国での反応はどうなのでしょうか。

【翻訳】

「私の解放であるかどうかを見ています…ソンソクがとても好き今日も友達にソンソク私だけが可愛く見えませんか?だからㅋㅋㅋㅋキム・ジウォンも良い。ああ、きれいです」

【翻訳】

「私の解放日誌面白いです」

【翻訳】

「私の解放日誌 見てみようか悩んだ私が愚かだった。イエルとキム・ジウォンが一緒に出るというだけでも十分な理由になるのに」

内容だけではなく、キャスト陣にも注目が集まっているようですね!

始まったばかりですが、「面白い」という声が多いので今後の展開が楽しみです!

私の解放日誌|全話ネタバレ考察・あらすじも!

では、私の解放日誌の全話あらすじ&考察ネタバレをご紹介していきます。

ネタバレ

▼を開くとでてきます!

▼1話▼

その日、ミジョンは友人に誘われ、ボーリング同好会に行くことに。
ミジョンは兄妹のグループに帰りが遅くなる旨メッセージを送るとギジョンとチャンヒも同じく遅くなると返信が。
ミジョンはその後、同好会の飲み会に行くものの、時間を見計らいギジョンが飲んでいる店へ。
するとギジョンはその日会った男の話を始めます。
「最低な男だった。バツイチくらいじゃ文句は言わない。だけどシングルファザーは別よ。そいつにとって一番大事なのは子供でしょ。だけど、私から見たら赤の他人。その時点で溝がある。人生を共に歩む相手なのに、最も大切なものが一致しない。しかも、そいつの子供は中2だっていうの」
と悪口を。
しかし、そのテーブルの横にはそのシングルファザーと娘が。
それに気づいたギジョンたちはバツが悪そうな顔をします。
すると、そのテーブルにその子の叔母がやってきてプレゼントを渡します。
ギジョンたちは
「なんで、小声で話すんですか?」
と声をかけられたため、逃げる様に帰ろうとするのですが、その瞬間ミジョンはシングルファザーの男性と目が合い、テフンだとわかると会釈をします。
ギジョンも帰ろうとするのですが、テフンの足元にリップを落としてしまいテフンに拾ってもらうことに。
そこでテフンは
「離婚はしましたが、僕の人生で最大の幸運は結婚です。こんなに可愛い子と出会えたので」
と告げました。
外に出たギジョンはどういう知り合いなのかとミジョンに聞くと会社の知り合いで顔見知り程度と答え、チャンヒに早く来るように催促のメールをします。
その頃、チャンヒは彼女と別れ話をしていました。
彼女と大喧嘩になるものの、最後は彼女から
「あんたって耐えられないほどダサい。ダサくてたまらない」
と告げ去って行かれます。
チャンヒはミジョンたちと合流すると3人でタクシーに乗り、田舎の家へ。
寝る準備をしていたギジョンはミジョンに先ほどあったシングルファザーの話をし始めます。
ギジョンは失礼なことを言ったお詫びに娘に商品券を渡すようにミジョンに言うのですが、ミジョンはやりすぎだと言いました。
週末、ミジョンとチャンヒは両親の畑仕事の手伝いに。
手伝いを終え、夕食を食べているとチャンヒは父親に話があると切り出すのですが、黙って食べるように言われてしまいました。
しかし、それでもチャンヒは
「頼みがあるとかじゃなくて、許可をしてくれるだけでいいんだ。車を買おうかと思って。電気自動車だから安上がりだ。バスや地下鉄よりずっと安い」
と話すと父は
「前に車を買って苦労したのを忘れたのか。身の程を考えず、月賦で買って返済できなくなったと俺に泣きついた」
と怒ります。
ですが、チャンヒは
「あれは若気の至りだ。今は自分の収入に対してどれだけ使えるか理解してる。頭ごなしに反対せず、話を聞いて。車は贅沢品じゃないし、カッコつけて買うわけじゃない。ソウルから3人でタクシーで帰ると金がかかる。身勝手なことは行ってないだろ。車はダメだと決めつけないで」
と訴えるとお金はどれくらいかかるのか、月賦で買うのかなど父親から聞かれるチャンヒ。
思わずチャンヒは
「父さん、俺は車を持ってない。しかも京畿道民だ。このままじゃ恋愛も結婚もできない。男女のドラマは車の中で起きると言うのに。どこでキスを?」
と本音を言うと父は怒りで震えはじめました。
それを見たチャンヒは
「俺はただ、嘘をつきたくないだけだ。隠し事をしたくない。黙って車を買うこともできるけど、そうはしたくないんだ」
と言うのですが、父からは
「隠せ。頼むから隠してくれ」
と言われてしまいます。
台所へ向かったミジョンは母親から
「明日、お父さんは7時に出るから、9時までに来てと伝えてちょうだい。そうすれば早めに来てくれるかも」
と頼まれると、ク氏の元に向かい9時までに来るようにと伝えます。
その後、ミジョンとチャンヒはドゥファンのカフェへ。
そこでドゥファンから
「こんな屈辱を受けたのは初めてだ。プライベートデートのあと、相手からメッセージが来た。俺のことを捨て犬だって。グループチャットだと忘れて俺にも目メッセージが。耐えるしかないな」
と相談を受けます。
それを聞いたチャンヒは
「ありがとう。俺に勝ってくれて。言われたんだ、耐えられないほどダサいって」
とドゥファンを抱きしめます。
続けてチャンヒは
「あいつは俺が傷つく言葉を知ってる。ソウルで生まれたかった」
というのですが、ミジョンは思わずソウルで生まれたところで何が違うのかとチャンヒに問うのでした。
翌日、ミジョンは幸福福祉センターに向かうと、担当者からボーリング同好会に今月から加入するかどうかを聞かれます。
ミジョンは必ず加入する必要があるのかを聞き返すのですが
「強要はしませんが、代わり映えしない毎日でしょ。新しい仕事も半年経てばルーティーンになる。人間関係がよければ楽しいし、仕事効率も上がります」
と言われます。
その後、ミジョンは作った資料を上司に提出。
席に戻るとグループトークに
「ミン代理がウルチロ行きを提案されました。全員参加?」
と連絡が。
ミジョンは家が遠くて遅くなるからと断るのですが、
「通勤で人生が終わっちゃうよ」
と言われてしまいます。
すると上司が提出した資料に赤ペンを引いている姿が。
昼食時、ミジョンは1人でカフェに向かうと、上司が来て先ほどの資料を全て訂正するようにとペンが置いてありました。
ミジョンはそれを訂正しながら
「あなたと一緒にここで仕事していると思えば、どんな嫌な仕事も楽しめるし、耐えられます。演じればいいんです。私は愛されていると、そう想像したいんです。あなたと出会う前の辛い時期に、あなたを思いながら乗り越えたなんて立派でしょ」
とつぶやきます。
その後、オフィスに戻ると同僚たちがミジョンに誰か紹介してあげるように話しているのを聞いてしまいます。
その帰り、ミジョンは
「何も起こらないし、誰にも愛されない。ずっとこのままで、そのうち死んじゃう気がする。だから想像することにした。いつか出会うあなたを。あなたの目には私は平凡に映らないはず。まだ見ぬあなた。どこにいるか」
とつぶやきました。
翌日、ミジョンの元に銀行の連絡が。
銀行に行くと
「ローンの延滞は5日以上でクレジットカードが利用停止になります。だから人に貸すときには慎重にならないと。借入残高を?1548万4000ウォンです。毎月150万ウォンは返済に」
と告げられることに。
その夜、ミジョンは友人にメッセージを送るものの、既読にならず。
週末ドゥファンのカフェに集まりバーベキューをするのですが、酔ったギジョンは
「朝鮮時代に生まれたかった。この人が伴侶だと言われたら受け入れて、幸せに暮らしたと思う。伴侶を選ばないといけないこの時代が辛い」
と言い出します。
さらに、コウロギの声を聞くと
「コウロギだった愛し合うのに、人恋しくなるのは当然でしょ。コオロギだった独りで越冬するのは寂しいと悲しげに泣いてる。だから愛そう」
と言います。
そして、ミジョンに
「あんたは?何もしないの?私は誰でもいいから見つける。誰だったいいのよ。こうなったら誰でもいい」
と告げます。
後日、ミジョンは普段乗るバスを見送るとコ氏の家に。
そして、家族に見られたくない郵便物が届くから受け取ってもらうように頼むのでした。

▼考察▼

ミジョン、ギジョン、チャンヒは田舎で暮らしていることにそれぞれ滞りを感じているように見えましたね。
しかし、その一方で居心地の良さを感じ、ソウルに出ることを躊躇しているようにも見えました。
ミジョンは田舎に住んでいることで、あまり人付き合いをせずに自らで自らの気持ちを支えながら生きているようでした。
満たされない日々に物足りなさを感じているようにも見えます。
しかし、勇気を出せずに何事にも一歩を踏み出せていませんでした。
さらには人にお金を貸してしまったことで、借入金額がひどいことに。
一体、誰にお金を貸したのでしょうか。
そして、最後にク氏に郵便物を受け取って欲しいと頼んでいましたが、ミジョンの元に何が届くのでしょうか。
また、ミジョンの家の手伝いをしているク氏ですが、口数が少なくどんな人物なのか一切分かりませんね。
ク氏はどんな人物なのかも気になるところです。
一方、ギジョンはとにかく愛に飢えているのでした。
男と会ってもなかなかうまくいかずどうにもならない状態。
そんな状態を抜け出すため、相手を選ばず恋をすると宣言していましたね。
ギジョンはどんな男性を見つけるのでしょうか。
チャンヒはダサいという言葉が異様に嫌いなようでした。
それだけ、ソウルなど都会への憧れが強いのでしょう。
ダサいと言われフラらてしまい、さらに車を買うと言っても父親に反対され、抑圧された日々を送っているように見えました。
チャンヒがこの現状をどう打破していこうと考えているのかが気になるところです。

▼2話▼

ク氏は仕事をしていると、郵便配達員が。
急いで家に帰るとミジョン宛の郵便物を受け取ります。
それは銀行の督促状でした。
ク氏はそれをそのまま戸棚に入れておくことに。
ミジョンは仕事を終え、帰ろうとすると、乗るはずのバスが目の前で出発。
仕方なく歩いて帰っていると後ろからク氏が。
家に郵便物が届いたことを告げられると後で取りに行くと伝えるミジョン。
その頃、ギジョンは同僚男性から声をかけられます。
ミジョンはつまみを届けるついでに督促状を取りに行くことに。
そして、ク氏に家には置いておけないため、保管して欲しいと頼みます。
続けてミジョンは
「住民登録上の住所以外には変更できないと言われ、ここにうつしました。相談もせずにすいません」
とク氏に伝えるのですが、ク氏は無視します。
その後、お金を貸した友人に再度連絡をしますが、既読にならず。
翌日、会社で昼食会で開かれるとミジョンはテフンと同じテーブルに。
他のテーブルの会話は盛り上がるものの、ミジョンたちのテーブルはほとんど会話がなく、昼食会が終わってしまいます。
会社に戻ったミジョンはテフンと同じエレベーターに乗り先日の失礼な出来事を謝りたいと伝えるのですが、
「実のお姉さんですか?似ていませんね」
と言われます。
その夜、ヒョナの誕生日でソウルに集まっていたチャンヒやドゥファンたち。
そこにギジョンが来ると
「社内の女にばかり手を出して、他に出会いはないの?私はむしろ女の方が理解できない。会社員があの男の恋愛歴を知ってるのに、それでも交際を?大勢の中の1人なんて情けない」
と会社でほぼ女社員全員い手を出しているジヌの愚痴を。
チュンヒはおかしいのはギジョンだと反論します。
それでもギジョンは
「美人はいても、私より魅力的な女はいない。私は自分が好き。魅力にあふれた女なの」
と言い続けるとチャンヒは
「俺は心底、あんたを姉に持ったことが恥ずかしい」
と口にしてしまうのでした。
その後、ミジョンも合流し気を取り直してヒョナの誕生日を祝います。
ギジョンから話を聞いたヒョナは
「男がいない?たくさんいるじゃないの。80点の男を探すからよ。80点がいても、残りの20点を責めて、もっといい男を求めてるでしょ。誰だっていいなんて嘘だわ。私は20点の男でもそこに惚れて付き合ってる。20点あれば十分でしょ。30点に会えればありがとう。自分も80点というのなら納得できるわ。ギジョンさんは何点か教えてあげようか?己を知れということよ。自分だけがわかってない。誰だっていいなんて口だけでしょ」
と言われてしまうのでした。
さらに
「なぜギジョンさんを放置してるの?ミジョン、あんたも問題だわ、ちゃんと指摘して」
とミジョンに絡むとギジョンは
「今日はなぜそんなに不機嫌なの?あんたを祝うためにソウルに来たのに。本当は会いたくなくて迷惑だった?」
と質問を。
するとヒョナは
「違うわ。彼氏と別れるかも。ベッドを買うと言うの。2年も付き合ってるのに。ベッドは安くないでしょ。嫁入りする時に私が買えばいいじゃない、要は私と結婚する気がないのよ。しかも、シングルベッドを買うと」
と聞かされます。
その話にギジョンは結婚したかったのかヒョナに問います。
そんな問いにヒョナはもちろん結婚したかったと答えました。
そんなヒョナは今度チャンヒに近づいていき恋愛はどうなのかと話かけます。
チャンヒは恋人と別れたとヒョナに言うのですが、そんなヒョナを見てミジョンは憧れを抱くのでした。
翌日、チャンヒは仕事でコンビニを回っていると、元カノが客として現れます。
2人はお互いに気づくものの、干渉せず、その場をやり過ごしました。
その頃、ギジョンは友人に会うと誰でもいいから電話で話がしたいという思いを話していました。
友人からは毎日話をしてるのにまだ足りないのかと逆に言われてしまいます。
しかし、ギジョンは友人ではなく男性と話がしたいと本音を言うのでした。
その頃、ミジョンは後輩からなぜ先輩に連絡を取るのかという連絡が来ます。
ミジョンは聞きたいことがあるからと伝えると後輩は
「色んな人にお金を借りようとしたみたい。事業を始めると聞いた時から心配してた。今はタイにいるそうよ。ブラックリストに載ってるし。セヨンさんと一緒みたい。またヨリを戻したのね。何を聞きたいの?」
と聞かれ、思わず大した話ではないと取り繕うのでした。
ですが、後輩から先輩と付き合っていたのかと問われるミジョン。
咄嗟に付き合っていないと嘘をつくのでした。
その日、ミジョンは家に帰るとク氏が鼻血を出して倒れており、両親が病院に連れていくのを目撃します。
その夜、母親からコ氏についての話を聞かされます。
すると、外にク氏が酒を持って歩いている姿が。
翌日、ミジョンは後輩社員からグアムに行くのかと聞かれます。
どうやら会社の同僚たちは休暇中にグアムに行くようで、ミジョンはお金がないと断りました。
その後、幸福支援センターに行くと、朗読会を紹介されます。
すると、ミジョンは辛いので参加できないと泣き出します。
それだけミジョンは人間関係に疲れていたのでした。
帰宅中のミジョンはク氏の元に向かうとなせ毎日お酒を飲むのかを問います。
続けて
「あげましょうか。飲む以外にすることを。私をあがめて。私は満たされたことがない。今まで出会った人間はクズばかり。だから、崇めて満たして。そのうち冬が来ます。冬が来たら、全て死ぬわ。昼間から飲んで惨めな気分に浸るのは耐えられないはず。あなたは何かすべきです。私も一度くらいは満たされたい。だから私を崇めて。愛じゃだめ、崇めて」
と告げます。

▼考察▼

ミジョンはク氏に受け取りを頼んでいたのは督促状だったんですね。
ミジョンは過去に付き合っていた元恋人にお金を貸したまま逃げられてしまっていたのでした。
その結果、大金を借入されてしまい、借金を追うことに。
さらには普段仲良くしていたはずの友人たちからも内緒で仲間外れにされてしまったことで、ついに精神状態が壊れてしまったようでした。
人間関係の疲れがミジョンを壊してしまったのです。
元々、人間関係が苦手だったミジョンの溜まり切った疲れが爆発してしまい、涙してしまうのでした。
ミジョンは満たされない思いを満たしてもらうために、ク氏に白羽の矢を立てます。
崇めてもらうことで、自分のことを満たしてもらおうと考えたのでした。
ク氏から返答はありませんでしたが、崇めてもらうことはできるのでしょうか。
そして、崇めてもらうことで、ミジョンは本当に満たされるのでしょうか。
ギジョンは職場のほとんどの女性に手をつけている社員が自分だけに声をかけてこないことに不満を感じていました。
ギジョンは自分をいい女だと高飛車な雰囲気を持っていたことで、男に相手にされていないことに気づいていなかったのです。
しかし、それをヒョナに指摘されてしまいます。
今まで誰にも言われてこなかった言葉を言われギジョンは衝撃を受けているように見えましたね。
愛に対しても考え方を改め、とにかく癒される会話、男性と話をしたいという結論に至ったギジョン。
彼女は心を入れ替え、現状を変えることができるのか気になりますね。

▼3話▼

ミジョンとク氏の間には微妙な距離が。
その日もク氏は食事に誘われるのですが、ミジョンたちの家には来ず。
「私を崇めて。崇めて満たして」
と言われた言葉が頭から離れないのでした。
ク氏はミジョンから
「崇めて。することがないんでしょ。」
と言われた言葉に
「ほっといてくれ。俺の名前を?俺の何を知ってる。なぜこんな過疎地で名乗りもせず、働いてると思う?何もしたくない。誰とも、何も」
と返答していたのでした。
翌日、自宅に帰りたくなかったミジョンはそのままの身にいくことに。
なぜ帰りたくないのか理由を聞かれたミジョンは「なんとなく」と答えるもののちゃんと答えるように催促され
「男の人がうちで食事をするのが嫌」
と正直に答えます。
同期たちは年齢やどんな人物なのかを聞いてくるのですが、ミジョンは
「知らない。名前も知らない。名前も知らない帆とに変なことをしちゃった」
と答えました。
それでもしつこく聞いてくる同僚に笑って茶化したミジョン。
ミジョンはク氏から
「男に金を貸したんだろ。男を信じるな。借金を踏み倒されても無きネイルする女がわかるんだ。問題をすり替えずに解決しろ」
と言われ、
「お金が戻れば問題が解決する?変わらないと思う。満たされたことがないし、周りはクズばかり。偉そうに勝手なことをほざいて…」
と思わず口にするとク氏に「悪いな。俺もクズだ」と言われてしまいました。
その後、終電の時間になるものの本当に帰りたくない気持ちだったミジョンは同僚から終電を逃してみることを提案されるのですが、仕方なく帰ることに。
「最低なやつ。バカみたいに毎日飲んだくれて」とイライラしながら帰っていると家の近くに柄の悪い男の人たちが。
ミジョンは怯えながらあるくものの、後ろからク氏が歩いてきたことで、助けられます。
翌日、ミジョンは金を貸していた男に電話するものの、電話には出ず。
その後出社すると幸福支援センターの委員に声をかけられ、何でもいいから入ればいいと言われます。
その後、再びプレゼン資料を提出し、デスクに戻ると、金を貸した男から
「あちこちに連絡を?他の奴らと違って、お前にだけは毎月返済してきた。ひと月途切れただけだろ?俺も頭を悩ませてるんだ。セヨンに連絡したら金は返さないからな」
とメッセージが。
それを見てミジョンは思わずくそ野郎と呟くのですが、課長に自分のことを言ったのかと勘違いされてしまいます。
その頃、ギジョンはブラインドデートに行くものの、怖すぎる恋愛観を話してしまい結果、うまくいかず。
その夜、家に帰りその話をするとチャンヒから
「無理に相手を探さず、独身を貫け。諦めろ」
と言われてしまいます。
そして、チャンヒはミジョンにお酒を買ってくるように言うのですが、ミジョンは拒否。
ク氏に借りてくるように言われるも拒否するミジョン。
するとドゥファンは
「依存症の人はストックを置かない。依存症の人は大変なんだ」
と言い出します。
チャンヒはそんなことを言うドゥファンにク氏と話したことがあるのかを聞きます。
するとドゥファンは
「一度だけ。外で飲んでたが、グラスを取りに帰った。テーブルにいくつかグラスがある。理由を聞いたら飽きたらグラスを替えるんだと」
と言いました。
その後、それぞれ帰ることになるとチャンヒはク氏のもとに。
そして、ク氏に
「グラスを替えるより誰かと飲む方が楽しいかと。それで訪ねてきました。俺にも一杯」
といい、戸棚を開け続けると、ク氏はミジョンから預かっていた銀行からの封筒を思い出し、扉を閉めます。
そして、「馬鹿にしてるのか?」と警告すると、チャンヒはそんなつもりはないと返答。
翌日、ギジョンはブラインドデートの結果を聞かれまたそのうち会うことを約束したと言うのですが、他の女性社員から断る時の常套句だと言われ笑われてしまいました。
その後、コンビニに行くとジヌの姿が。
ギジョンは
「1つ伺っても?女性に宝くじをどのくらい配ったんですか?」
と聞くと数えきれないほどと言われ、思わず自分は一度ももらったことがないと言うと謝られてしまいました。
そして、2人はカフェに行くとギジョンは
「誰でもいいから冬までに相手を見つけます。待ちくたびれて死んじゃいそうです。14年間、仕事も合う人も代わり映えしないし、不満も怒りも無限ループです。このまま死ぬくらいなら誰でもいいから見つけよう。付き合ってみれば愛情は育つものだし。そう決めたのにみんな私を避けるんです。パク理事と同じように。なぜ無意識に私を避けるのか理由が知りたいんです。プライドが傷つくのを恐れずお聞きします。教えてください」
と頼みました。
するとジヌは
「あくまでの僕の考えですが、男は好きなタイプが変わりません。新しい彼女が出来たと友達に紹介されると、前に付き合ってた人と同じタイプなんです。一緒にて楽しい人が好みか、ときめく人が好みか。僕は後者。恋愛経験が豊富な人は自分の好みを知ってる。そうでない人は、どんなタイプが好きなのかよくわかってない。だから周りと同じようにロマンスを求める。実際にそうなったら、その状況が恥ずかしくて耐えられない。居心地が悪いということです。だから、君の場合はジャンルの方がきっと魅力的だ。ロマンス以外にもジャンルはある。コメディやスリラーとか。どのジャンルで自分が最も輝けると思いますか?」
とアドバイスと質問をしてくれました。
ギジョンは困惑していると、自分の長所は何かを聞かれ
「忠犬のようなところ。男性を裏切らず守ります。好きなタイプは男らしい人」
と答えると
「ヒューマンドラマだ。生活を重視してる。ロマンチックな関係には興味がなく、大切なのは生活態度。つまり人柄を重視してます。そのことを念頭に置いておくといい。それから相手は誰でもいいと言わずに、良い人が現れたら先に声をかける努力をして。先手を打たず告白を」
と言われます。
その帰り、電車内でギジョンはイェリンと鉢合わせし、2人は駅で少し話を。
その後、家に帰ったギジョンはチャンヒに
「なんで振られたフリをしたの?イェリンをフッたのはあんたよ。映画の約束も食事の約束も破っておいて、怒られない女がいる?要するにフラれるように仕向けたのね。他に女が?別れたかった?」
と聞くとそう見えるのかとチャンヒに言われ、それならどうしてイェリンが駅まで来ていたのかとチャンヒに言いました。
チャンヒは「反省したんだろ」と言うものの、ギジョンは悪いのはチャンヒだと言います。
それでもチャンヒは悪いのはイェリンと主張。
続けて
「始めたのはあいつだ。目が物語ってた。俺を見下してるとはっきりわかったんだ。最初はこっちが下手に出る。引き留めてもダメなら別れるしかないだろ。最後は口論になる。俺が約束を破ったせいか、あいつが浮気したせいにするためにな。俺が三流なのがバレて別れたことにはしたくない。わかってる。あいつにとって俺は最高の男じゃないと。もっといい相手がいると思ったんだろ」
と逆切れし、自分の部屋へ戻ってしまいました。
深夜、チャンヒは思わず家を飛び出しク氏の元へ。
「先日はすいませんでした。酔ってご無礼を。礼儀知らずな人間ではありません。たまには一緒に飲みましょう。何と呼べば?名字しか知らないので」
と謝るものの無視されたチャンヒは兄貴と呼ぶことを伝え、家に戻っていきました。
後日、ミジョン、テフン、サンミンは幸福福祉センターから呼ばれます。
面談を待っているとテフンが
「3人で何かしませんか?加入までずっと呼ばれますよ。3人で同好会を作って活動しなければいい」
と提案。
サンミンは何をすればいいのか悩んでいるとミジョンは
「私たち3人で本当にやりませんか?解放クラブを。私はやってみたいです。解放されたい。どこかに閉じ込められた気がして、息が詰まりそうです。抑圧された気分から解き放たれたいんです」
と提案します。
その提案が採用され3人は解放されるために何をするのかを考えることに。
週末、ミジョンはク氏に
「私は崇めてあげましょうか?満たされたことがなさそうだから。必要なら言って」と声をかけます。
後日、ミジョンはク氏とすれ違うものの無視。
しかし、ミジョンは「挨拶しませんか?」と声をかけク氏は「バスが来たぞ。走れ」と言われ、笑みがこぼれるミジョンでした

▼考察▼

ミジョンはク氏に崇めるように言ったものの、完全に突き放されてしまいましたね。
ク氏は一切自分に関わって欲しくないようだったので、きっとまだ隠されている過去に何か言えない事情があるのでしょう。
ミジョンは、中々行動に移せなかったものの、再び幸福支援センターに呼ばれるとテフンの提案で3人で同好会を作ることにしたのでした。
そこで出てきた「解放」というキーワード。
彼らはどんな行動を起こすのでしょうか。
この解放クラブをきっかけに、ミジョンの考えは変わるのか気になりますね。
一方、ギジョンはジヌに直接話を聞いたことで恋愛に向けていいアドバイスをもらうことができました。
誰でもいいと思っていたギジョンの考えは一瞬で切り替わり、いい方向へ動きだすような気がします。
あとはギジョン自身がどう動きだすのか。
どう行動に移し、自分に合った良い人を見つけ出せるのか注目ですね。
ミジョンとギジョンは着実に、滞っている人生から解放されるために動きだしていたようですが、チャンヒはまだ時間がかかりそう。
チャンヒは自らが三流の人間だとわかっているものの、それを解決する方法がわからないように見えました。
チャンヒがいつ解放されるために行動を起こすのかそこにも注目ですね。

▼4話▼

出かけていたギジョンとチャンヒはケンカしながら帰宅。
その様子を見た母親に声をかけられたギジョンはチャンヒにクソ女と言われたことを伝えるとチャンヒは何が悪いと一歩も引かず。
そして、家に入るとギジョンは履いていたサンダルをチャンヒに向かって投げつけました。
しかし、それがミジョンに当たってしまいます。
ミジョンは黙ったままサンダルを拾うと、何も言わず玄関から外に投げ捨てました。
その夜、チャンヒはク氏の元に向かうとミジョンは急にキレるから気をつけるようにと伝えます。
続けて
「正直、人の悪口は言わないつもりでした。でも家に帰ってまで煩わされるなんて。エアコンの効いた家で1人で暮らしたいです。誰の声も聞かずに。兄貴は俺の理想です。1人で暮らす男。ところで、なぜこの街に?誰か知り合いでも?」
と話すとク氏は誰もいないと答えました。
その答えにチャンヒはさらになぜなのか理由を聞こうとするのですが、バスを降り間違えたと交わされてしまいました。
翌日、チャンヒは先輩が嫌いな店に先に行くと話してしまったせいで、コンビニの店主から電話を無視されてしまうように。
そのことを上司に怒られると同僚に
「余計なことをするなと言ってやれ。まさかお前の昇進を邪魔する気か?気にするな、店主ともめるのも俺たちの仕事だ」
と声をかけられます。
チャンヒは
「いつもはそうだけど、昨日は違ったんだ。店主が徹夜で働いているから、早く休めるように最初に行ったのに」
と、店主に電話をかけます。
やっと電話に出てもらえると
「僕は演技ができません。嫌いな人の前でもヘラヘラしたりしませんよ。本当は次のチェさんが一番苦手です。これは広まってもいい。でもあなたには誤解されたくないんです」
と謝罪しました。
その後、昼食を食べに行くと
「外勤よりも事務所にいる方が疲れる。一週間の出来事を全て聞かされるんだ。相手の都合はお構いなしで」
と愚痴を。
同僚から今回ははっきりと言うように言われるもののチャンヒは
「言わない。責めたら反論できないことはわかってる。でもしないのは相手にしたら同レベルになるからだ。それは耐えられない。俺だったもっと高貴な人と関わりたい。悔しいが俺はこのレベルなんだ。だから自分のレベルをあげようと」
と答えたのでした。
その日の夜、ミジョンはク氏のもとに食事を持っていくと
「好物みたいだから食べてと。気まぐれね。優しくなったり、冷たくなったり」
と話を。
するとク氏は
「そっくりだな。親父さんと。受け取るべき金なのに、遠慮して黙ってる。俺は督促を?優しく言ってもムダだ」
と言われます。
その言葉にミジョンは
「縁のあった人と争うことを避けたがる人はいる。お金を失うより、自分まで貶めて憎み合う方が苦痛だから」
というと
「悪いな、酔っ払いの分際で。どうせ本人の勝手だ。俺もあんたも改善の余地はない」
と言われてしまうのでした。
翌日、ギジョンはジヌから宝くじをもらうことに。
ギジョンは
「ついに頂けたわ。無意識を超えましたね。1等にでも当選して気絶でもしたいわ。こんなに疲れているのに倒れないし、鼻血も出ない。あまりにも体が辛くて」
と話すと辛い時は深呼吸をすると楽になるとアドバイスをしてくれました。
そして、言われた通りに深呼吸するとギジョンは
「髪を剃りたいです。さっぱりと。長い髪で得したことなんてないのに、女だからと切れずにいるんです。髪の毛に苦しめられている気分です。剃ってしまえばムダな期待をしなくていい。剃ったらクビに?」
と口にします。
ジヌから坊主頭で恋愛をするのかと聞かれるとギジョンは
「冬になってからの話です。どちらかは実行を。疲れてるから髪も邪魔だし、全てに腹が立つ」
というと、
「だから僕は常に恋してるんです。恋をしてる限りは付かれない」
と。
その夜、ミジョンはヒョナと遊びに行きます。
そして、ヒョナの家に行くと大変でも1人でいると自堕落になってしまうから実家にいるように助言されました。
続けてヒョナは元カレの家に今でも荷物があるとミジョンに。
さらに
「どう終わらせるべきなのか、まだ決められないの。別れなんて何十回も経験してるのに、なぜ毎回落ち込むのかしら」
と。
その言葉に対しミジョンはヨリを戻すように言うのですが、ヒョナは
「いやよ、あいつはもう私を愛してない。私は飢えたまま死ぬのね。愛を頂戴、私もあげるから。くれた分だけ返してあげる。ただ愛がほしいの」
と言われます。
そして、ミジョンに向けて
「あんたは私みたいに求めちゃだめよ。男がいるでしょ。天使のように全てを与えてやるの。ひたすら愛を注ぎこめばいい。絶対に渡しのように求めないで」
とアドバイスをします。
翌日、チャンヒのもとのサンミから連絡が。
仕事中だったチャンヒは電話に出れず、夜家に帰ってから電話をかけることに。
1時間以上の電話をして、食卓に戻ると父親から
「お前は何歳まで生きる気だ。お前らの年代は人生100年だ。じゃあ、残りの60年をどうやって生きるんだ」
と聞かれます。
父親はチャンヒの電話を聞いていたのです。
チャンヒはそんな先のこと考えられないと答えるものの、何も計画せずに過ごすのかと言われてしまいます。
チャンヒは
「だから立てられないんだよ。どうにか生きていくしかない。計画を立ててもムダなんだ。子供達に夢を聞くのもおかしい。入試で決まるのに」
と怒ります。
すると父親は
「何も計画がないからそうなる。人の愚痴ばかり聞いて。女の愚痴を黙って聞くのが仕事だと?」
と怒り出すと女上司以外にひどい女もいると反発するのですが、父親は
「男のくせに無計画に生きるから、あんな電話も切れない」
と言われ
「じゃあ、父さんは計画通りだと?嫌味な娘や口の悪い息子を持って、仕事を掛け持ちしながら乗用車も買えず、エアコンもない工場で蒸されてる。そんな生活を思い描いてた?はっきり答えてよ!」
と怒ります。
後日、大雨が降り、雷が鳴る中、解放クラブは初めて集まることに。
サンミンが
「本当に解放されたいのであれば、退社と離婚しかない」
と話すと、テフンは
「僕は1つ経験してますが、解放されたとは言えません」
と言いました。
そしてサンミンは
「不快感な人はどこにでもいるし、奴らは絶対に変わらない。なら自分が変わるべきだが、この怒りを手放したくない。正当な怒りだから。なのに、いつも抑えることを強いられる。仕事もせず話も聞かない奴らにも」
と言います。
その頃、ギジョンはエステに行くと同じ高校だったギョンソンと再会。
その夜、ギョンソンの家の店にご飯を食べに行くと、そこにテフンたちが帰ってきました。
ギジョンは気まずい再会を果たしながらも、テフンに思わず目を奪われてしまいます。
そして、会計になると宝くじをテフンに渡し、宝くじが当たったら何か奢って欲しいと伝えたのでした。
家に帰ると、大雨が降り続く外を見ながらミジョンは会話を思い出します。
なぜ解放クラブを思いついたのか聞かれたミジョンは
「みんな雷が鳴ると怖がるけど、私はなぜか落ち着くんです。やっとこの世が終わる、待ち望んでいたと。ここから抜け出す方法がわからないから、全てが終わるのを望んでるのかと。不幸でもないけど、幸せでもない。だから終わっても構わない。どうせみんな死ぬのに、何が楽しいんだろう。何の憂いもなく幸せに生きている人より、壊れてしまった人の方が正直なのかもしれないと思います」
と答えていました。
すると、電線に雷が落ち停電が。
外でク氏が飲んでいるのを見ていたミジョンは外に走り出すとク氏を家の中へ。
翌日、ク氏の足にはケガの後がありました。
薬を買いに行くと嘘をつき酒を飲みに行くク氏。
その後、畑仕事をしているとク氏が現れます。
休憩しているとミジョンの帽子が向こう岸に飛んで行ったのでチャンヒが拾ってこようとするとク氏がここにいるように言い残し、帽子とは逆方向に歩いていったのです。
そして、ク氏は走りだすと川を飛び越え、向こう岸へ。
ク氏は飛びながら、ある会話を思い返していました。
ミジョンに春になれば別人になっている、続けて
「応援するの。なんでもできると、そう応援を」
と言われていたのでした。
そして、帽子を取ったク氏は再び、ジャンプし川を飛び越えたのです。

▼考察▼

チャンヒは
自ら真っすぐな性格と、自分のレベルを下げたくない
というプライドから仕事でも嫌なことにNOと言えない状況でした。
そんな中、女上司から愚痴電話がかかってきてしまい、それを父親に聞かれてしまったことで衝突することに。
自分の仕事に文句を言われてしまったチャンヒは、今まで父親にため込んでいたうっぷんをぶちまけてしまい、父親はあまりの言い草にかなり衝撃を受けているように見えましたね。
チャンヒは自分自身の解放に向けて、まだ一歩を踏み出せていないものの、着実に変化を求め始めているように印象を受けました。
ギジョンは体が辛くなりすぎていた時に、やっとジウから宝くじをもらい再び相談をします。
ジヌから恋をしていれば疲れないと言われたものの、まだギジョンはその気持ちにわかっていない感じでしたね。
しかし、後日テフンと会うと、思わず目を奪われていましたね。
ギジョンにようやく恋心が生まれた瞬間だったのかもしれません。
同級生の弟ということもあろ、まだ顔を合わせることはありそうですが、ギジョンとテフンはどうなっていくのでしょうか。
ミジョンは解放クラブとしての活動を開始し、着実に解放に向けて進み始めていました。
ヒョナからも男がいると言われているところを見ると、ミジョンが変化し続けているという証拠でしょう。
本当の恋心かはわからないですが、ミジョンはク氏に惹かれ始めているようにも感じますね。
この2人の関係が今後どのように進展していくのか気になります。
そんな中、誰よりも最初に変化を求め、動いたのはク氏でした。
ク氏の過去が少し明らかになってきましたが、それでもまだわからないことばかり。
しかし、ク氏はミジョンに応援し、何でもできると言われた言葉を胸に、ミジョンの帽子を取るために川に飛び込んだのでした。
あの動きを見ると、過去には陸上の幅跳び選手だったのかも?と思うような見事な跳躍でしたが、ク氏の正体は一体何なのでしょうか。

▼5話▼

帽子を取ってきたク氏を見たチャンヒは
「ただものじゃないでしょ。韓国代表選手だったとか?そんな人がなぜうちの畑で仕事を?」
と聞くものの相手にされず。
それからチャンヒはク氏には陸上がぴったりだと伝えべったりくっつくのですが、ク氏に
「休もう。話すことは何もない。聞くことも」
と言われてしまいます。
その夜、チャンヒは飲みながらドゥファンたちにク氏の話をします。
「あの瞬間から胸が熱くなって、髪が逆立った。畑仕事をしながら暑さと疲れで意識が朦朧としていた時に、クさんが飛ぶのを見て我に返った。あれほどの才能を隠していたとは。これぞ真の男だ。ただものじゃないとは思っていた」
続けて
「俺の人生には刺激がなさすぎる。走り幅跳びを見ただけで、こんなに興奮するんだ。生まれて一度も心からの喜びや情熱を感じたことがない。2002年のワールドカップだけ。だからこうして熱く語ってるんだ。声を張り上げて話をしていると、情熱のかけらのようなものが湧き上がってくるから」
と熱弁します。
すると、母親が食事を持ってきて
「体が大きくなっただけで、やってることはままごとと変わらない。大人になったら相手を見つけて世帯を持ち、子供の成長を見ながら暮らすべきでしょ。刺激がなくて当然よ。無理もないわ。子供ができたら心からの喜びを毎日感じられるわよ。これ以上の喜びはない」
と言われます。
その言葉にチャンヒは
「俺たちを産んで数年間は心からの喜びを感じたかもしれない。でもそのあとは小言ばかり。そんな人生を俺たちに勧める?持続的に喜びを感じるためには老いても死ぬまで子供を産み続けろってこと?」
と言い返します。
その頃、ミジョンは殺虫剤を買いに行き歩きながら
「なんで悲しいのかな。どうして?ここまで。いつもここまで。私は立派な人だ。愛を求めたりはしない」
と自分に言い聞かせていました。
その帰り、ク氏と会ったミジョンはお酒を渡すと値段を聞かれるのですが、受け取りませんでした。
すると
「本当か?春になれば別人になってるというのは。崇めれば別人になれると?」
と聞かれミジョンは
「やってみればいい。初めて何かを経験したあと、私は別の人間になれた」
と言いました。
ミジョンはク氏にやるのかと聞きますが、ク氏は昼にしたと言われます。
翌日、友人と飲み行った帰り、ギジョンはギョンソンに
「弟にあげた宝くじは当たった?」
とメッセージを送ります。
しかし、ギジョンは宝くじのことは知らなかったようだったので
「酒代だけでいいと言うからお礼にあげたの。貰ったものだから結果が気になって」
と返事をすると聞いてみると言われます。
その後、ギョンソンから1枚も当たってなかったということを聞きます。
その返事にショックを受けたのと、疲れがたまっていたため、歩いて帰る途中、ドゥファンに話かけられるものの、話かけないでほしいと告げました。
そして、そのままベッドで寝てしまうのでした。
その頃、チャンヒは同期たちと飲みに行くと、横にいたダヨンに先輩の隣は大変と話かけられます。
チャンヒは
「話かけられると息が詰まりそうになる。カラコンを見ただけで最近はむかつく。あの目を見ると胸が苦しくなるんだ。毎日会うわけでもないのに、人生の全てを妨害されてる気がする。うんざりするほど口数が多いんだ。わかってる、俺も口数が多い
と話すとダヨンにチャンヒの話は何でも楽しいと言われいい雰囲気になります。
その帰り、チャンヒはダヨンのSNSをチェック。
翌日、解放クラブの3人は幸福支援センターに呼ばれると
「負担になることは言いたくありませんが、我々も監査を受けるので活動内容について資料は残しておかないと。何かありませんか?」
と言われます。
3人は黙り込むと支援員から日誌を書くように言われてしまいます。
その後、3人で一緒にノートを買いに行くことに。
仕事の帰り、ミジョンはク氏と駅で鉢合わせると、ク氏は苛立ちをあらわにしながら帰ってきました。
家が近づき、ミジョンは夕飯を食べたかク氏に聞きますが食欲がないと言われます。
それでも、後で何をするのかと聞くミジョンにク氏は人目があると距離を取られてしまいました。
その頃、チャンヒは外仕事をしていると同期に声をかけられ、
「お前からのメッセージをずっと待っているようだ。返さないのか?いい雰囲気だからデートに誘うと思った。イェリンに未練が?」
と聞かれます。
チャンヒはそんなことあるわけないと言いますが、同期はダヨンを勧めてきます。
するとチャンヒは
「同感だ。イェリンにはいつかベビーカーを押したり、子供を幼稚園に送ったりする夢がある。惚れた女だから叶えてやりたかったが、俺には到底叶えることができない。まさにジレンマだ。それを解決できないまま誰かと付き合っても、また別れるしかない。ダヨンだって同じさ。あいつの望みも俺の境遇も分かり切ってる」
と答えます。
それでも同期は恋愛だけじゃダメなのか聞くのですが、チャンヒは年齢を考えるように答えました。
深夜、ク氏はミジョンの家を外から眺め、家に。
そして、買ってきたお酒をテーブルに置き、アイスを冷凍庫になおします。
翌日、ギジョンはジヌに
「酒代だけでいいと受け取ってくれないんです。そう言われても普通は払えば受け取るほど、彼は違ったんです。いい男だと思って、お礼とお詫びの印に宝くじをあげました。せっかくくださったのに」
と話すとその人の話をする時は表情が柔らかくなると指摘されました。
ギジョンは相手がシングルファザーというのですが、ジヌは
「結婚相手じゃないなら関係ないでしょ。誰でもいい」
と言われたので
「妹同じ会社の人だから迷惑をかけたくないし、同級生の弟なんです」
と説明しました。
続けて
「私は興味を抱いた瞬間から大好きになります。段階がないんです。最初からいきなりその人が大好きになる。どうしてそうなるのか。恥ずかしくて誰にも言えません」
と話ます。
ジヌに自分の同じだと共感してもらうと
「ここ数日辛くありませんでした。彼のことを考えると心が楽になります。でも宝くじが外れたせいで連絡する口実もなくて、急にまた辛くなってきたんです」
と話すとまた買ってあげると言ってくれるジヌなのでした。
その頃、ミジョンたち解放クラブは集まると、日誌を見せ合います。
「心からすきな人」と書いた文を見せるとミジョンは
「考えてみたら1人もいなかったんです。好きだと思ってた人もよく考えてみると、嫌なところが1つはある。がっかりすることもあれば、憎らしかったり、羨ましかったり。何かしらあるんです。問題なく付き合ってるように見えても実際は心から好きな人はいません。もしかしたら、それが私の心を疲弊させる理由かも。孤独に苛まれたり、置き去りにされたと感じる原因かも。作ってみようと思う。好きな人を。ただ好きになってみようと思う。無意味に人と関わるよりずっとましだ。別の生き方がしたい」
と話しました。
その頃、覚悟を決めたク氏はミジョンの連絡先を聞くことに。
そして、
「金が入った。食べたいものがあれば。クより」
とミジョンにメッセージを。
駅で落ち合った2人はそのまま食事に。
「好きな人がいない?家族がいる」
「親だからって全部が好きなわけじゃないし、姉と兄は大嫌い。父は可哀想な人なの。幸せを感じたことはないと思う。母は私たちのせいで不幸だと思ってる気がする。だから困ったことが起きても母には絶対に知らせない」
「嘘でもいいのか?好きだと言っても本音かどうかわからない」
「言った瞬間嘘じゃなくなる、それが真実になるの。なんでもいいから言ってみて」
とミジョンが言うと、ク氏は何か言おうとするものの、何も言わずに歩き始めるのでした。

▼考察▼

チャンヒはク氏のジャンプを見て感動し良い刺激を受けたようでしたね。
今まで刺激がなかった分、些細なことだったものの、チャンヒにとっては刺激的な経験だったのでしょう。
そんなチャンヒはダヨンと良い雰囲気になるものの、結局は一歩先に踏み出す勇気を出せないようでしたが、今の現状では結婚したいと思っていないこと、そして結婚して子供をもうけるような状態でないことが原因で、新たな恋へと踏み出せない感じですね。
ただ、チャンヒの中ではそれさえクリアできれば恋愛したいと思っているのかもしれません。
刺激がない人生に飽き飽きしているチャンヒはこれからどのような一歩を踏み出すことができるのか気になります。
一方、ギジョンは本当にテフンに恋をしているようでした。
頭から離れなくなってしまったものの、恋をしていたことでジヌと同じように疲れが出ない日々を送れているようですね。
しかし、宝くじが外れたことで連絡する理由がなくなったしまったことにショックを受けていました。
さらにギジョンはテフンと恋愛をしたいけど、同級生の弟で妹と同じ会社という恋愛しにくい状況下の中、ちゃんと恋愛することができるのか。
そのまま諦めてしまうのかギジョンの選択に注目ですね。
そして、ミジョンは解放されるために心から愛する人を作ることにしたのでした。
その相手はク氏のようだったのですが、最初はなんとも思ってなかった相手だったものの、ミジョンは知らぬ間に惹かれていたからこそ、ク氏を選んだように見えましたね。
一方、ク氏もミジョンを食事に誘うなど興味を持っているように感じました。
正体不明のク氏とミジョンの恋はうまくいくのでしょうか。

▼6話▼

ミジョンは出勤しようとしていると、ク氏が運転するトラックが止まりました。
すると父親に乗るように促され送ってもらうことに。
その頃、チャンヒはコンビニに5年契約の話を持っていくのですが、店主はなかなかウンと言ってくれません。
店主は継ぎたいという人がいるなら契約しても良いと提案し、チャンヒは父親に電話するものの出てもらえませんでした。
その後、同期に相談するとやはり父親に聞くように言われてしまいます。
しかし、継ぐためにはお金がかかるとわかり
「なぜ俺の愛する人たちには金がないんだ」
と呟くのでした。
その頃、ミジョンの会社ではスジンたち4人がチケットを印刷したのを上司に見つかってしまい
「会社で航空券を印刷するなんて大したものだな。ところでヨムさんはなぜ一緒じゃないんだ?」
と言われてしまい会社には決まずい空気が。
その後、チャンヒは焼酎を買ってク氏の家に行くと、部屋一面に広がっている焼酎の瓶を目にすることに。
チャンヒはドゥファンと共に片付けることにするのですが、仕事から帰ってきたク氏は置いていくように2人に伝えるのでした。
しかし、それでもチャンヒが片付けようとしたのですが、ク氏に怒られ帰ることに。
その夜、ミジョンはギジョンに誘われ、ヒョナを連れて飲みに。
ギジョンに
「誰だっていいと言ったのは私よ。なぜ、あんたが代わりに?バカ女の次はクズ男とつるむなんて。視野が狭すぎるわ」
言われたミジョンは
「何が怖いの?そうやって人を選んで何かを得した?私たちは慎重になりすぎて失敗したんでしょ。だから何も起きないと。だから練習するの」
と言い返すものの酒浸りの男と何を練習するんだと言われてしまいます。
そして、ギジョンはヒョナに
「もう2人は会わないで。ミジョンはあんたに影響されてる」
と言うとそれを聞いたミジョンは
「チャンヒョク先輩が事業を始めると言った時、嬉しかった。彼氏のことを聞かれたら事業家だと自慢できるから。でも、最初はうまくいきすぎて不安だった。そのあと返品が増えて、経営が悪化した時は必死で彼を支えた。私が周りに責められそうで。誰かと付き合えば…そうやって相手を選んでも結局応援はできない。自分より優れていてほしいけど、すごく優れていると許せない。無償で何かを与えたことも得たこともない。そんな関係は終わり。成功して去るというのなら快くいかせてあげる。たとえ、どん底を這っても恥じたりしない。世界中の人から責められても、同じ人間としてその人を応援する。親からもそう応援されたことないでしょ」
と気持ちを話します。
その頃チャンヒは例のコンビニの話を父親にするのですが、やりたければ自分で決めるしやりたいのであれば自分でやるように言われてしまいます。
その後、悩んでいると母親から
「私が助けてもいいわ。離婚したら3憶ウォンはもらえる」
と言われ、
「俺がやりたいとは言ってない。みんなそうやって稼いでる」
と言うものの、無視されてしまいます。
その後、ミジョンたちはギョンソンの見せて飲んでいるとテフンが手伝いを。
ギジョンはテフンと話をしているとあの日のことを謝りたいと切り出しました。
テフンは宝くじももらったし、謝ってくれたというのですが、続けて
「ごまかしただけで、きちんとは謝ってません。「僕の人生で最大の幸運は結婚だ。こんな可愛い子と出会えた。」あの言葉は刺さりました。そんなに大切な関係なのに、侮辱するようなことをしてごめんなさい。娘さんにも謝らないといけませんね」
と伝えると謝ってもらわなくてもいいと言われてしまいます。
その後、飲み続けていたミジョンはク氏にミジョンと飲んでるから今日は遅くなるとメッセージを送ります。
週末、ミジョンは食事をしているとドゥファンがやってきてク氏の家を勝手に片づけた話を始めました。
それを聞いたミジョンはチャンヒに
「更生させようというのが傲慢なの」
と言うのでした。
すると、チャンヒにコンビニの件で電話が。
店主が既に誰かと契約を結んでいたと聞き慌てて上司へ連絡するのでした。
その夜、ミジョンはク氏の家に。
ク氏は
「気をつけていたのに近づきすぎだ。マシな時はいいが。ダメな時は人が見えてるだけで気に障る。そいつらが話せばもっと腹が立つ。くだらない話に付き合わないといけない。どう答えるか考えること自体が重労働だ。」
と話を聞かされるとミジョンも
「私もそうよ。24時間のうちマシな時間は2時間もあるかしら。残りは全て耐える時間。昔からそうだった。楽しそうにはしゃぐ子たちが理解できなかったの。それでも牛追いのように、なんとかして自分を追い立てる。歩こう、なぜ生きるのかはわからないけど、生きてるうちはきちんと歩こう。そうやって1日1日必死に耐えながら自分を歩かせてる」
と話します。
そして、ク氏はアイスをミジョンに。
後日、チャンヒはコンビニに行くと、店主の息子からコンビニを辞めると聞いていたが、勝手に売りには出していないと言われます。
そこで聞きだしを始めたチャンヒは先輩のアルムが契約したことに気づいたのです。
その後、銀行に行ったチャンヒは
「なぜ俺の父親じゃないんだ。いつもそうだ、嫌になる。俺の嫌いな人間が奪っていく。だから俺はこれから全力で先輩を愛することにする。世界で1番先輩のことを愛して必ず一文無しにする。見てろよ」
と。
その頃、ク氏は瓶を全て売りに行き、処分します。
その後帰宅したク氏はドゥファンとすれ違うと瓶を売ったことを話し飲み物を渡しました。
家に戻ったク氏はミジョンからメッセージが来ていたことに気づきます。
ク氏がミジョンにメッセージを返信すると素直に嬉しいと返信します。
ク氏は家を掃除し、写真を撮るとミジョンに
「久々に掃除した。綺麗な家で何をしたらいい?」
とメッセージを送ります。
それに対しミジョンは
「飲まないと」
と返信を。
その夜、ミジョンはク氏の家に飲みに行くと
「今日も必死で自分を追い立てた。冬にあの部屋で飲んでいた時には寝ようとすると、酒の瓶が邪魔だった。どかせばいいんだが、それすらも面倒で、瓶を置いたまま体を丸めて寝た。片付けるだけだけど、墓から抜け出して、自分で掃除をするくらい気力がいる。瓶を見ながら思ってた。俺も終わったな、もう戻れない。一世一代の大仕事を今日はやり遂げた。眠れるかどうか」
と聞かされます。
それを聞いたミジョンは
「過去は聞かないわ。どこから来て、なぜ飲んでるのかも聞かない。飲むなとも言わない。それに引き留めない。満たされたら終わり」
と話すと、ク氏からかっこいいという言葉が。
それを聞いたミジョンは足りないからもっとやってみればいいと言うのでした。
後日、ミジョンたちがク氏と畑仕事に。
チャンヒはク氏の真似をしようとして幅跳びを。
すると、その間にク氏の携帯に
「ク・ジャギョン。電話に出ろ。そろそろ動くタイミングだ。もう隠れてなくていい」
というメッセージが入るのでした。

▼考察▼

ミジョンとク氏はゆっくりですが、徐々に心が通い始めている感じがしましたね。
お互いに自分を奮い立たせて生きていること、そして人付き合いが苦手と共通点が多いこともあり、こうなるのは簡単だったのかもしれません。
無理に心の距離を縮めようとせず、ゆっくりにというのが2人にとって心地いいのでしょう。
ク氏は着実に変化を遂げようとし始めていました。
ミジョンに心のうちを話したり、瓶を片付けたり、ミジョンのメッセージに返信したりと最初のク氏では考えられないようなことばかり。
そんな中、最後にク氏の本名が明らかになりましたね。
ジャギョンという名前だったようですが、隠れてなくていいとはどういう意味なのでしょうか。
そして、なぜク氏は隠れないといけない生活になってしまったのか気になります。
一方、チャンヒは担当してた店主から売り上げの良い店を譲ってもらえそうなチャンスを手にしたものの、初期費用がなかったことで、どうしようもなくなってしまいます。
お父さんへの説得も失敗。
その結果、その店舗はアルムに取られてしまったのでした。
奪ったのは嫌いだった先輩だったことで、チャンヒはさらに苛立ちを覚えていましたね。
その結果、逆にアルムを愛することで、仕返しをしようと考えてのでした。
嫌いな人を愛するという発想はうまくいくのでしょうか。

▼7話▼

週末、食事をしていると、ミジョンの父は
「畑仕事の賃金をなぜ受け取らない」
とク氏に言いました。
「好きで手伝っただけなので。勝手にやったことなので」
と言われるものの、母親はそういうわけにはいかないと言います。
しかし、ギジョンは
「好きでやったことでしょ。だったら無理に渡す必要はない」
と言います。
その後、ミジョンはギジョンにいい加減にするようにいうと
「お隣さんとの恋愛は楽しい?近場で見つけるなんて都会の人間みたいね。ソウルに行かなきゃ男と知り合えないと思ってた」
と嫌味を言われてしまいます。
その後、チャンヒとドゥファンの恋話を聞いていたミジョンは
「恋してドキドキする感覚が理解できない。私だった人を好きになったことはある。足りなかったのかな。私がドキドキしたのは良くない時ばかりだった。戸惑った時や腹が立った時。嬉しくてドキドキしたことはない。幸せを感じた時は、むしろ鼓動が遅くなった気がした。解き放たれたような感じ。私が変なのも」
と呟きます。
後日、ミジョンの父親は仕事で警察署に向かうと家族関係証明書が毎回必要だと言われます。
そのため、役所に取りに行くものの、そこにはミジョンの名前がなく。
父親は5人家族なのに1人抜けていると役所の職員に言うのですが、そこで
「ミジョンさんは転出されました。娘さんにお聞きください」
と。
その後、工場に戻ったク氏の元にミジョンから
「今日は同好会の活動で遅くなる。解放クラブという解放されたい人の集いよ。メンバーは3人だけ」
とメールをします。
仕事が終わったミジョンは同期からネイルサロンに誘われるのですが、同好会のため断りました。
そして、同好会が始まるとサンミンが
「時計ばかり見てしまいます。充実した1日にしようという思いとは裏腹に何もしてない。常に時間に追われてる気がする。そうやって生きていたことに気づいた時、なぜか心臓がドクンドクンとなってた。それまではドクドクと」
と話し始めました。
その話を聞いた幸福支援チーム長は自分も同じだというものの、サンミンは
「助言も慰労もしないのが同好会のルールです。時間から解放されるのは難しいですが、自分のペースを保つのが僕にとっての解放ではないか。それで目標を。以上です。」
と発表を終えた後、チーム長はどんな同好会なのかわかったといいました。
するとミジョンの元にギジョンから連絡が。
それに気づいたテフンたちは休憩を取ることに。
ミジョンは電話に出ると早く見せから出てこいと言われるのですが、ギジョンはそこでテフンから声をかけられ驚きます。
「偶然会うなんて。ミジョンを待ってます。荷物が多くて、一緒に帰るんですが、その子が柄にもなく同好会なんかに入って。もしかして一緒に?」
というとすぐ終わるから店内で待つように言われ店の中に入ることに。
休憩が終わるとテフンは
「小学校5年生の時に父を亡くし、6年生で母を亡くしました。母の葬儀を終えて学校に行ったら、いきなりケンカを仕掛けられたんです。勝てそうもない相手に。相手は体が大きいだけで、ケンカは弱かった。でも妙な雰囲気を感じたんです。負けなきゃいけないような空気でした。それで負けてやりました。親がいないってこういうことか。両腕を失ったようでした。もしかしたら、今、僕の娘も同じ思いをしてるのかも。僕は弱くなった気がします。弱い僕から解放されたら、娘も強くなれるかもしれない」
と。
その帰り、ギジョンはミジョンにテフンの連絡先を教えてほしいと頼みます。
テフンはギョンソンの店に行き、酒を飲むと
「自分より大切な存在ができるのが怖い。姪でさえ将来が心配でたまらないのに。そんな恐怖に耐えてるなんてあんたは立派ね」
と言われテフンは親になればなんとかなると答えるのでした。
翌日、ミジョンは父親からどこに住所をうつしたのか聞かれます。
ミジョンは
「そのこと?友達が自分のところに移してほしいと。友達が個人再生中で、家が借りられなくて私が代わりに」
というと父親はもどしておくように言いました。
その頃、ギジョンはテフンにケンカした相手の名前を教えてほしいとメッセージを。
するとテフンは今は仲良くしていると返信がきました。
理解できなかったギジョンは
「そんなの関係ありません。とにかくおくってください。復習しないと。絶対に諦めませんから」
と送るのですが、テフンはこれからでかけると話を終わらせます。
ミジョンは銀行に行きまた自宅に郵便物が届くことがあるのかを聞きます。
すると、郵便局員は
「延滞が発生した時や利息の変動があれば発送されます。訴訟を起こしては?通帳には履歴が残るので。肩代わりするわけにはいきませんよね」
と提案されます。
その後、チャンヒョクに
「借金して貸したことが親にバレるかも。今日は必ず連絡して」
とメッセージをするのですが、返事がないため電話をかけたところセヨンが電話に出たのでした。
ミジョンはセヨンには話すことがないからチャンヒョクに代わるように言うのですが、セヨンがチャンヒョクは一文無しだと言ってきました。
そこでミジョンは
「このままだと私がブラックリストに載ることに。どうして私が?」
と返すとセヨンは申し訳ないけどどうすることもできないと言われてしまうのでした。
そこにチャンヒョクが帰宅し電話に。
ミジョンは早く解決するように言うのですが、チャンヒョクは親に借りればいいと言われてしまいます。
その言葉にミジョンは
「先輩の借金をどうしてうちの親が?」
と言い返すと
「すぐに返せないから借りろと言ってるんだ。金は返すけど、いまはめどが立たないから仕方ないだろ」
と言われてしまうのですが、ミジョンは先に150万ウォン返すように言うのでした。
それでもチャンヒョクは
「返すと言っても付きまとわれて、仕事もできない。強盗する以外に返す手立てはない。返す気がないのかと俺を責めるのはやめろ」
と言われ、よくそんなことが言えるとミジョンは涙を流します。
その後、帰宅していたミジョンの元にセヨンから
「私が言えるのは1つだけ。チャンヒョクが私の隣にいるの間は死なせない」
とメッセージがきます。
その頃、ギジョンは友人と飲みに行き
「私が支えると言ってあげたい。私と付き合おうと今すぐ伝えたい。どうしたらいい?」
と聞くと伝えなきゃだめと言われてしまいます。
そして、家に帰ったギジョンはチャンヒが
「ギジョンに恋の相手が見つかるわけない。突然イケメンが告白してくると思うか?なら自分から告白するしかないが、プライドが高いあいつには無理だ。撃ち殺されても文句は言えない。つまり自業自得だ」
と言っているのを聞いてしまいます。
そこにミジョンが帰ってきたのでどっちが告白したのかを聞くのでした。
ミジョンは自分から告白したと返答。
その頃、ク氏の元に知らない番号から電話あったため出ると
「俺が重病にかかったと聞いても無視か?本当ならお前を弟分にしたことを悔やんで殺してた。どこに隠れてる?サムシクが葬儀でシン会長に会ってお前のことを聞かれたそうだ。あいつは会長と言葉を交わせる立場じゃない。噂によると、ペク社長は会長の信頼を失ってる。トドメの一撃を加えればペク社長は終わりだ」
と言われます。
ク氏はセビは最近何をしているのかを聞くと知らないと言われ、いくらお金をやれれたのか聞かれます。
翌日、ミジョンは定期預金を解約し、借金を完済することに。
そして、住所を戻し、役所から出るとそこにはク氏が。
一緒にバスに乗るとミジョンは住所を家に戻したことをク氏に伝えました。
ク氏は借金を肩代わりしたのかとミジョンに聞くとちゃんと借金を返してくれると思うと答えるのですが、
「そいつの名前は?名前と連絡先を言え。他のやつらにやらせる。今の好きなのか?」
と聞くのですが、ミジョンは黙ってしまいます。
その後、別々に帰るもののミジョンはク氏の家に行き
「これ以上どうしろと?丸く収めたと褒めてくれてもいいでしょ。惨めにさせないで。私は男にお金を奪われるバカな女だと親や世間に知らせろと?」
と怒鳴ります。
そこでク氏は
「それを恐れてる。相手が強気なのは見透かされてるからだ」
と言い返すとミジョンは
「お金を貸した後、私を見るとイヤな顔をするようになった。そうさせたのは私のせいだと思ったし、返済を求めるのも私のせいだと思ったし、返済を求めるのも心苦しかった。私はそういう人間よ。クズみたいな夫となぜ一緒にいるのか、と離婚させようとする人が理解できない。ほっといてよ。助けなんか求めてない。白黒つけたくない人もいるの。言いたいことも言えない人に決着をつけろと?」
と。
その言葉にク氏は
「俺には言えるんだな」
と言うとミジョンは
「あなたは私が好きだから何だって言えるわ。だからバカな私を崇めて。己惚れるほど自信を持たせてよ。あいつの前でも言いたいことが言えるように私を変えるのよ」
と言われます。
そんなミジョンにク氏は手が震えてるからラーメンを食べるように促します。
そして
「俺の正体を知ったら驚くだろうな。恐ろしい男だぞ。脇腹を刺されても動じない。だが、お前は怖い。お前の前では緊張する。むかつきながらもお前を待ってる。少しは自覚しろよ、自分の価値を」
と告げるのでした。

▼考察▼

ミジョンはひょんなことから父親に借金がバレそうになり焦っていましたね。
ミジョンはチェンヒョクに連絡するものの、逆に心無い言葉を投げかけられ涙します。
それでもミジョンは結局言い返せず、自分の貯金を崩して完済することにしたのですが、両親にバレることを恐れての結果だったのでしょう。
そのことをク氏に指摘されるとわかっているものの逆切れしてしまうミジョンなのでした。
それでもク氏はミジョンを優しく受け止めた姿に素敵だなと思いましたね。
そんなク氏ですが、元々は危ない人物だったようでした。
ミジョンに他の人にやらせると言ったり、電話の内容を聞いているとかなり危険な過去がありそうだったので、そろそろク氏の素性が明らかになって欲しいと思ってしまいますね。
一方、ギジョンはテフンへの想いを募らせるものの、告白する勇気が出ず、さらにチャンヒたちが話している内容を聞いてしまいショックを受けていたようです。
きっとチャンヒに言われたことが図星だったのでしょう。
勇気が出せずに悩み込んでいましたが、ギジョンは告白する勇気を出せるのでしょうか。

▼8話▼

その日、ミジョンは同期と食事に行くとク氏のどこが好きなのか聞かれるのですが、わからないと答えます。
さらに、魅力はどこなのか聞かれると
「殻がないの。たまに礼儀正しいけど、本心の見えない人がいるでしょ。一生中身に触れなさそうな人。この人はそう言うのがないの」
と。
その頃、ギジョンはテフンに連絡したい衝動にかられ「会いたい」というスタンプを見ていると間違った送信してしまいます。
ギジョンは急いで削除し、謝りのメッセージを送ると何だったのか気になるとテフンから返信が。
その夜、ギジョンはク氏に
「1つ聞いても?本当にしてる?崇めてるの?」
と聞きます。
チャンヒが変な顔をするのでギジョンは事情を話すとチャンヒはク氏に哀れな女だと言うのでした。
その頃、ミジョンは残業を終え、カフェで仕事を。
するとそこにク氏が通りかかるのを見て
「ミジョンの想像は現実のものになる」
と自分に言い聞かせます。
帰り道、ミジョンはク氏に
「変わった飲み方ね。ただ、ぼんやりと座ってる。私はハイになるけど」
と言うとク氏は
「俺は落ちつくために飲む。酒が入ると、頭の中に散らばって、動き回っていたパズルのピースが元の場所に戻る。素直になれる気がする」
と。
ミジョンは何が動き回ってるのかと聞くのですが、ク氏は
「悪口だ。心の中では1日中罵ってる」
と言うのでした。
その言葉にミジョンは誰に対して言っているのかを聞くと
「わかない。ただ、罵ってる。罵らずに済むのは飲んでる時と寝てる時。こうして話してる時」
と答えます。
翌日、ク氏はガソリンを入れている途中、ある男に姿を見られていました。
その頃、テフンは旅行を終え、家に帰ると電話が。
電話を切ったテフンはレコードを買いにサンポ市に行ってくると言うのですが、ギョンソンからギジョンに頼めばいいと連絡を。
ギジョンは頼まれるとすぐにレコード店へ行き、代理で購入します。
その後、テフンからお礼にメッセージが。
チャンスだと思ったギジョンは土曜日にソウルに行くからその時にレコードを渡すとテフンに言いました。
その夜、チャンヒとドゥファンは恋話を。
チャンヒは
「社長の娘に手を出して仕事を失ってもいいのか?」
と指摘するとドゥファンは
「振られた時は記憶がないと言えばいい。記憶のない人間をクビにはしないさ」
と。
その案にチャンヒはそんな手は通用しないというのですが、その話を聞いていたギジョンが自分がやってみると手を挙げるのでした。
ドゥファンが帰った後、ギジョンはチャンヒに
「軽く押してくれたら自分で転ぶから」
と頼むのですが、
「ふざけるな。もう2度と言うなよ。誰がそんな真似を」
と言われてしまうものの
「土曜日の3時に江南駅のカフェよ。店はまた教える」
と伝えます。
翌日ミジョンは仕事を終え早く帰ると、ク氏が迎えに。
帰り道、ミジョンは
「変わり者の幼馴染があなたに会いたいというから止めたわ。合わないと思う」
と話すとク氏はなぜそんなことを言うのかと言います。
「2人は似てるの。2人とも強い。2人とも粗くて透明だわ」
と話すと
「どうかしてる崇めてるのか?」
と言われ、うなずくミジョンなのでした。
翌日、ク氏は工房で作業していると
「サムシクがお前を京畿道で見たそうだ。トラックに乗ってたらしいな。ペク社長にも見られたぞ」
とメッセージが。
電話をかけ直すと
「サムシクが近いうちに探しに来るはずだ。ペク社長に見つかったら終わりだぞ。お前から行って一発食らわせろ。先手を打つんだよ」
と言われるものの、ク氏は当然そうするつもりだが、今は忙しいと伝え電話を切るのでした。
その頃、ギジョンはチャンヒたちとのグループチャットにテフンと会う時間と店名を入れます。
それを見たチャンヒは退出を。
ギジョンは再びチャンヒを招待し
「告白しない可能性も、手を借りずに終わる可能性もあるわ。近くにいてくれればいい」
と送るのですが、ドゥファンから誰に会うのかと聞かれます。
帰宅後、ミジョンはギジョンから
「あんたとは部署も違うのに、何が問題なの?自分は名無しの男と楽しんでおいて、告白させない気?」
と言われると
「食べてから行ってよ。変に食事を抜いて倒れたりしないでね」
と言いました。
翌日、ギジョンはテフンに会いに行きます。
そして
「誰かを知るというのは面白いですね。その人の宇宙も近づいてくる感じがして」
と話すとテフンは
「ドキドキします。帰って聴けると思うと」
と。
そこでテフンに電話がかかってきて帰ることに。
帰り際、都合の良い日に連絡をと言われたギジョンは躊躇しながらも決意を固めると
「私は言いたいことを我慢できない性格で、いつかは伝えることなので今言います。もしかして、恋愛する気はありませんか?私と。もし負担じゃら1度デートするだけでも」
と告白を。
テフンは全く思いもよらない告白の驚き、ミジョンに謝ります。
「気づきませんよね。驚いたでしょう。すみません。大丈夫です。無理だとは思ってたけど言いたくて」
と言って帰るミジョンなのでした。
言われた通り待機していたチャンヒとドゥファンはギジョンと決め手いた合図を出されると、バイクでツッコミ、ギジョンが手首をケガして帰宅をするのですが、帰宅後もずっと泣くギジョン。
後日、チャンヒやヒョナ、ドゥファンが飲んでいるとギジョンが現れ酒を飲むと
「もう何も怖くない。この歳になっても成長してる。こうして、また1つ恐怖を乗り越えたもの。大したことない。克服できる」
と宣言。
それを聞いたヒョナは思ったより元気で安心したと声をかけると
「しばらくは眠れなくて苦しかったけど、過ぎたら平気になった。スッキリしたわ」と言います。
その頃、ク氏と2人でデートへ向かっていたミジョンは
「たまに思うの。3歳の頃、7歳の頃、19歳の頃、幼い頃のあなたに会いに行って隣に座っていたい」
と話すと
「座ってるだろ。俺が90歳なら、今が幼い頃だ」
と言うのでした。

▼考察▼

ギジョンはついに勇気を振り絞ってテフンへ告白する気持ちを固めたのでした。
たまたまながら、テフンにレコードを渡しに行くという用事ができたことが良いきっかけとなったのでしょう。
そして、ついに思いを伝えたものの、テフンはギジョンの気持ちに全く気付いていなかったのでした。
テフンはかなり鈍感ですね。
それがギジョンにとっては振られるよりも辛い反応だったと思います。
気持ちに気づいてもらえなかったのがショックで泣いていたようにも見えました。
その後、辛い日々を送っていたものの、ギジョンは立ち直ったようでした。
ギジョンは自分の殻を1つ割ることができたのでしょう。
この出来事がギジョンを成長させたと思いますね。
この2人の恋模様はこれで終わりとなるのか、まだ続くのか気になるところです。
一方、ミジョンとク氏はお互いに崇め合う中で、恋心を強めていたようでした。
とても良い雰囲気でしたよね。
そんな中で、ク氏は過去に会っていた人物に姿を見られてしまっていました。
ペク社長とク氏の関係性は一体どんなものなのでしょうか。
今後、ク氏があの町に残れるのか心配ですね。

▼9話▼

ミジョンの家での食事を終えたク氏はミジョンを迎えに駅へ向かいます。
ミジョンは
「もうすぐ秋ね。数日前まではこの時間も暑かったのに。季節の変わり目がわかる」
と話しかけます。
その日、ミジョンは幸福支援センターのチーム長に
「以前は何か聞かれるまで黙っていました。誰も私の話に興味はないと思ってたので。今は頭に浮かんだことをそのまま話せるようになりました。初めての感情が湧き上がることもあります。自分を愛らしく思える瞬間も」
を話しました。
翌日、昼食に向かったギジョンはジヌに
「告白したいのに振られるのが怖くて、逃げ道を作っておいたらこのざまです。」
と話すとジヌから意外と平気そうだと言われます。
「不意に思い出すと辛くなりますが、鼻歌を歌うと持ち直す程度です」
と答えると尊敬しますと言ってくれました。
その言葉にギジョンは
「どうして平気かと言うと、彼の人柄のおかげなんです。だから振られても」
と言うのでした。
会社に戻るとギジョンは
「連絡が来ないと思ってスマホの電源を切ってたんです。連絡が来たかどうか知らない方が楽なので。でもケガしたことを思い出した。それで急いでオンに」
と話し、テフンから送られてきたメッセージを見せます。
「心配なので連絡ください。思い返してみると、一緒にいた時間はいつも楽しかったです。確かにいつも笑顔でしたよね。子供の頃のケンカの話で怒ってくれた時は頼もしかったです。誤解されたとしても仕方ありません。申し訳ありません。これからもいい関係を続けたいです。前回のお礼を兼ねてご馳走します。いつでも構いません。返事をお待ちしています。」
これを見たジヌは誠実な人だとギジョンに言いました。
するとギジョンは
「実は心配してました。毛嫌いされてないか。こんなメッセージを送ってくれるなんて。振られた相手に感謝したのは初めてです。今までの行動を反省しました。過去の傲慢な言動を反省して当たって砕けろの精神で会いました。後悔してません。その人の品格を垣間見た気がします。人への接し方を学んだので、冬までにいい人を見つけられそうです」
と話しました。
その頃、チャンヒはアルムと口論に。
ク氏はギジョンの父と木材を運んでいると、紐が切れてしまい道に木材を落としてしまいます。
ク氏はそれを拾っているとペク社長から声をかけられたのです。
その後、カフェに向かうと
「まさか道端で会うとはな。生死すらわからなかったク・ジャギョンに。ぶっ壊れたフリでもしてるのか?」
と言われ
「まさか、なぜ俺がそんなふりを?」
と言い返しました。
ペク社長に
「自分の女が死んだのに電話して運転中か?車を止めろと言うか?俺の妻が死んだのかと思ったら、お前の女だ」
と言われたため、ク氏は黙り込むのですがさらにペク社長は
「やっぱり演技してるんだろ。死んで欲しかったんだろ?飼ってた犬が死んだ時、大泣きしたそうじゃないか。お前の女が死んだんだぞ。涙も出ないのか?それでも人間か?」
と。
するとク氏は
「あいつがどんなに面倒な女か兄のあんたにはわからない」
と答えます。
その後、ク氏は歩いて帰ることに。
その夜、ミジョンは駅前のコンビニに夜と店員からク氏のことについてしつこく聞かれてしまいます。
その後、ク氏の家に向かったミジョンがしつこく聞かれたから適当に答えたとク氏に話すものの、ク氏は無視。
そのまま家に帰ることに。
家に帰ったミジョンは母からク氏の家に行ってきたのかと聞かれ、話をしてきたと答えるのですが、さらに何の話かを聞かれたたため交際していると打ち明けるのでした。
その夜、チャンヒは友人と飲みに行くと
「言いたいことは山ほどあったのに、昼飯なんかでムキになるとは」
と愚痴を。
「酒の席でもほとんどアルムの話だ。好きでもないくせに。安心しろ。昇進したら会わずに済む。後、数日だ」
と言われます。
チャンヒはその日が来て暴走しても止めるなと言うのですが、友人からアルムを嫌う理由をちゃんと考えろと言われるのでした。
それに対しチャンヒはアルムは自分だけではなく全員に嫌われているというのですが、友人は
「お前は他の奴とは違う。心から嫌ってるだろ。俺たちはイカれた女と思うだけだ。アルムが金持ちじゃなければそこまで嫌ったかな?平凡な女だったら敵視したか?正直なれよ」
と言われてしまいました。
チャンヒは金持ちかどうかは関係ないと言うのですが
「だから、お前にだった欲望はあるのに、隠すなって言ってるんだ。強欲な人間はそこら中にいる。なんであいつだけそんなに憎む。自分の欲望から目をそらすな。思う存分満たせってこと。金持ちになれば嫌いじゃなくなる」
と言い返されてしまい
「金持ちになれば、誰に対しても大らかになれる。分かり切ったことを。金持ちになっても少しは嫌うだろうな」
と告げ、思わず外に逃げだします。
後日、仕事の休憩中、ミジョンの父はク氏に
「俺はこうして生きてるが、同業者は外車に乗ってゴルフを打ちに行く奴も多い。俺は借金の保証人になって。だが、この仕事のおかげで金を返し、家を守ってこれたんだ。地道に生きれば、それなりにやっていける」
と話すのでした。
その夜、女がいると感づかれてしまったテフンはギジョンとのメッセージを全て削除することに。
その頃、ミジョンはク氏の家に行くと
「電話に出ろ。ペク社長に会ったそうだな」
というメッセージを見てしまうのでした。
携帯を渡し見なくていいのかク氏に聞くのですが、ク氏は見なくていいと答えました。
そして、ク氏から自分たちの話を親に話したのかと聞かれたミジョンは話したと答えるのですが、それに対しク氏は
「いついなくなるかもわからないのに。言わなくてもいいだろ」
と言うのでした。
それにミジョンは秘密にするほど大したことじゃないし、話があるならブドウを食べてる間に話してと言いました。
するとク氏は
「昔の話だ。テレビで見たんだが、アメリカに自殺で有名な崖があるそうだ。飛び降りて死ななかった人に話を聞くと口を揃えていった。3分の2の地点まで落ちると、死ぬほど辛かったことがどうでも良くなると。数秒前までは思い詰めて飛び降りた。だが、たった数秒でどうでもよくなるそうだ。理解できた。だから言ったんだ。生きることに嫌気がさしてる人にセラピーを受けてみろと。なのにそいつは崖から落ちて死んだ」
と話します。
それを聞いたミジョンは誰なのか聞くと
「一緒に住んでた女が。そうだ、背中を押したんだ。うんざりしてた。無気力なあいつの顔を見ることに。やめてもいいぞ、崇めるのを。やめてやろうか」
と聞かされます。
その言葉にミジョンは
「いつ崇めた?」
とだけいうと帰っていきました。
1人になったク氏はペク社長に
「お前に殺されたのに告訴もできない。勝手に死んだと言うんだろ?だから俺が殺すしかない」
と言われ、
「俺は隠れてなどいませんよ。ドアを開けて待ってたが来なかった。俺の店は全部奪ったとか。それが妹の復讐?」
と言い返したことを思い出します。
翌日、ミジョンはヒョナから夕食に誘われたのですが、昼に会いに行くことに。
すると家の中からヒョナと彼氏のケンカ声は聞こえてきたため、何も言わず帰ることに。
その夜、ギジョンは友人と飲みに行くものの
「平気だったのに昨日とは気分が違う。振られたのは私よ、でも私が見捨てたような気がしてモヤモヤする。どうしてかな。間違いなく振られたのに。彼の家まで500m。行こう」
と言うと急いで帰ることに。
その頃、チャンヒはク氏の家にトイレを借りに行くとソファーに座り
「2人ともダメでした。俺も、俺が嫌いな女も。昇進はお預けで、また1年間隣の席です。類は友を呼ぶのか。どうしてもここから抜け出せない。八方ふさがりだったのに、ここで出し切ったら少しはスッキリしました。昇進はできなかったけど、今日も無事に生きられた。なぜかこうして話していると、親しい間柄になったみたいですね。この先、俺たちはどんな関係になるでしょうか」
と話すのでした。

▼考察▼

ミジョンは明らかに変化し始めていました。
今までは無口で話さなかったのが、今では母親にク氏と交際していることを話したり、ク氏に自ら話しかけたり積極的に。
ク氏と出会ったことや、解放クラブでの活動が着実にミジョンを変え始めているのでしょう。
ミジョンにとっては素晴らしい変化ですよね。
ギジョンは振られたものの、既に立ち直っていました。
テフンへの告白経験で、振られたものの、人間として1つの成長をしたのでしょう。
テフンからの告白後の態度を見ても人への接し方を学んだように見えましたね。
何事もチャレンジしたら何かを得られるといういい教訓になったのではないでしょうか。
しかし、一度は忘れることができたギジョンだったもののいい関係を続けたいとテフンに言われたことで少し未練が残っているように見えましたね。
実際にはまだテフンを好きという気持ちも残っているのだと思います。
きっと今後、2人でご飯に行くことになりそうですが、そうなった時に2人の関係がどうなっていくのが気になりますし、テフンもギジョンに対し少なからず好印象を抱いているように見えました。
そして、ク氏の過去が徐々に明らかになった回でした。
ク氏は過去に一緒に住んでいた女性を亡くしており、そのことと深く関わっているのがペク社長というわけですね。
以前にペク社長は自らの妹を死なせたク氏を殺そうとしていたようですが、ク氏は逃げ切った末に今の居場所にたどり着いたようです。
再会してしまったことで、ク氏の人生は大きく変わりそうですが、このままク氏は田舎町での生活を続けることができるのでしょうか。

▼10話▼

ク氏に言われた言葉が頭から離れないミジョンは
「女と別れたい時にああ言うんだわ。一緒に住んでいた女が死んだ。俺が死なせた」
と考えながら、ク氏を探していると野犬の前で酔っ払いながらご飯を食べるク氏を見つけました。
ミジョンは大声で野犬を追い払うとク氏と一緒に帰ることに。
帰り道、ミジョンはク氏から
「お前は事を大きくする。今日は片腕を食われ、明日は鼻をもがれ、不幸はそうやって少しずつ味わうべきなのに。お前が防ぐと怖くなる。次はどれだけ大きいのが来るのだろう」
と言われてしまいます。
さらにク氏は
「お前は本能を捨てないといけない。街へ出て本能を鈍らせるべきだ。本能が生きてる女は怖い。お前は怖い」
と告げました。
そして、家の近くまで着くとク氏はベンチに横たわり、再び
「こんなところにいる限り、お前は本能を捨てられない」
と言うのでした。
翌日、チャンヒは野犬の駆除を頼むことに。
ク氏は工場で仕事をしていると、ペク社長の車が。
その夜、ミジョンはヒョナと食事に。
ヒョナから
「あの男は前にも家で暴れたけど、ダサいことにキレながらも安いものを選んで投げるの。やめとけばいいのに」
と聞かされたミジョンは今回は何点か聞くとヒョナは15点くらいと答えました。
それを聞いてミジョンは思わず
「どこに15点も?暴力に浮気までしたんでしょ」
と言ってしまいます。
すると
「言い訳をしない。浮気がバレた時も慌ててすぐに謝ってた。隠し事がバレると間抜けになるの。悪さをした犬みたいに。自分が悪いくせに逆切れする奴もいるでしょ。あんたの彼氏は?」
と聞き返されミジョンも同じく15点と答えました。
さらにヒョナは
「他は?それ意外の長所は?」
と聞くとミジョンは
「見たらソウル駅で拾ったと思うはず」
と答えます。
その後、カフェに行くとミジョンはク氏に怖いと言われたことをヒョナに話すのでした。
するとヒョナは
「あんたに読まれたのね。手なずければいい。怖いなら従うわ。まずは逃げようとするけど」
と言われました。
その言葉にミジョンは問題がある人だというと
「そんなの関係ないでしょ。同じ人間についても嫌いな理由を1000個言えるし、好きな理由も1000個言える。チャンヒはアルムのサークルレンズまで憎んでる。結局理由なんて好きか嫌いか決めた後で考えるのよ」
とアドバイスを受けます。
その後、ミジョンはチャンヒからギョンソンに渡してと新商品の酒をもらい、帰ることに。
その頃、ギジョンが飲んでいるとギョンソンから
「タコを食べたくない?テフンがお礼をしたいと」
と呼ばれます。
それを聞いたユリムは家へ戻っていきました。
ギジョンは席に戻ると、次はテフンから電話が。
「さっきは姉が自分がタコが食べたくて僕に聞きもせず電話したんです。気にしないでください」
と言われたギジョンは
「じゃあ、断りましょうか」
と聞くと
「急に呼び立てるのも失礼ですし、場所はうちだなんて申し訳なくて」
と言われ、自分は大丈夫だと言い、店へ向かうことに。
準備をしていたヒョンソンはユリムからあの人は嫌いと言われてしまいます。
店に着いたギジョンはテフンから
「いい店でご馳走したかったのに」
と言われると、ここも良い店だと答えました。
そして酒を飲んだギジョンは
「ありがとうございます。本当に感謝してます。山を越えるような心境だったんです。おかげで無事に越えられました。私にとっては大きな山だったんです。でも越えてみたら強くなれたというか、逃げたりせず1つ1つきちんと向き合おう。今日も恥ずかしさを克服しようという思いで」
と話すとテフンは
「なぜ恥ずかしいと?僕がお礼したくて呼んだのに。来てくれてありがとうございます」
と言われます。
ク氏の元に酒を渡しに行き口実ではなく本当に頼まれたというミジョン。
それに対し、ク氏は知ってると答えました。
そして何も話さないク氏にミジョンは何か言うことはないか聞くと
「どうした。面倒くさい女のセリフだぞ。お前に謝れと?何かあるなら言え。女はいつも当然のような顔をして俺に求めてくる。お前に借りにでも?」
と言われ、黙り込みます。
続けて
「これが人生だ。幸せを感じた瞬間に不意打ちを喰らう。楽しい時間だけが続くと?」
と言うと、ミジョンは
「バカ。宝石をくれとでも?」
と。
ク氏はその方が崇めるより簡単だと言いました。
ミジョンは
「野良犬に腕を食われる覚悟はあるのに、女は抱きしめないの?苦痛に耐えるのはかっこいいけど、女と仲良く暮らすのはくだらないわけ?何が難しいの?どう違うのよ。お金を取り返せない私をバカにするくせに、自分は何?」
と告げ帰っていきました。
ギジョンたちが楽しみ会話していると、ふてくされたギョンソンが。
ギョンソンは席に座るなり、
「そこのシングルファーザー。銃で撃たれる前にビール持ってきな」
とテフンに言いつけました。
ヒソクが言葉に気をつけるよう注意するとギョンソンはギジョンをにらみ
「あんたが気をつけなさい。姉に怒られるよ」
と告げました。
テソンはお礼の場だと言うものの、ギョンソンは
「あの日はユリムの誕生日だったの」
と続けると、テフンは
「あの時は面識もなかったし、たまたま会話が聞こえてきたんだ。謝ってくれたし、ユリムにも謝るというのを僕が止めた」
とギジョンをかばいました。
それでもギジョンは
「すいませんでした。悪かったわ」
と謝るとテソンはもう謝らなくていいと言ったのでした。
ヒソクもわざとではないから気にしないように言うものの、ギョンソンは
「姉と私はユリムのためだけに生きて死んでいくの。自分の母親が他の男と家庭を築いて、他の子を産んだという傷から解放してあげないと。だから私たちは死ぬまで他の人間に愛情を注ぐことなくユリムだけに尽くして干からびていくの。私はそれが使命だと思ってる。でも、テフンは違う。女がいるもの」
と怒りをぶつけます。
テフンは女なんていないと否定し、ギジョンも誤解だと伝えます。
しかし、ギョンソンは必死に否定しているのが怪しいと。
そこでギジョンはテフンに告白して振られたと正直に話しました。
翌日、アルムの話に嫌な顔をしなくなっていたチャンヒは同期から理由を聞かれると
「少し前にクソを我慢してたんだ。漏らす直前に兄貴の家に入った。ちょうど停電中だった。そしたらケツの横に何かが光って見えたんだ。温水清浄機だ。こんなものを使ってるのか。兄貴は確かに金持ちそうだ。そしたら前に何か見えた。ロールスロイスのカギだった。それを見た瞬間、兄貴の正体を悟った。俺の救世主。なぜか兄貴とは仲良くしたかった。彼には全力で媚を売った」
と話します。
その出来事があってからチャンヒはアルムの声を無視できるようになっていたのでした。
その頃、ミジョンはク氏に
「どんな名前でも犯罪者でも構わないと言ったわ。あんなの平気よ。私はまだあなたを嫌えない。だから進みましょ、もう少し先へ」
とメッセージを。
ギジョンはジヌの彼女に
「男性に恋愛相談するなんて理解できません。男女でそんな話をするのはただの口実に見えます。私がおかしいですか?」
と怒られてしまいます。
ギジョンは謝ると
「私の立場も考えてください。お2人が変に親しくするせいで別れたのかと誤解を。」
と言われ、思わず
「本当にごめんなさい。迷惑な女よね。でも心配しないで、彼は私には興味ないわ」
と涙を流します。
そして席に戻って泣いているとテフンから
「ニルヴァーナを見ると、あなたを思い出します。お詫びの意味でご馳走したいです。姉は抜きで。お願いします。」
とメッセージが。
それを見たギジョンは笑みを浮かべるのでした。
その頃、ク氏は昔いたクラブへペク社長に会いに行きました。
何のつもりか聞かれたク氏は
「今の相棒は無口で一日中話さない。だから俺も口数は減った。話すと舌が縺れる。久々に来て、それじゃダサいだろ。この数日寝れてない、むかついて。何が理由か考えてみたが、俺がそんな男に?ぶっ壊れたふりをする必要が?休んでるんだ。15年間も地下で耳障りな音を浴びてきた。家に帰ってかろうじて息だけしてた。でも、あんなた救ってくれた。俺を裏切って。感謝してる」
と告げると、生意気な物言いだなと言い返されるものの
「裏切り者に兄貴と?俺はシンクも作ってるし、忙しいんだ。答えが出たらくる。今の仕事を選んでこの世界を抜けるか、この世界を食い尽くすかのどちらだ。決め手くるまで待ってろ。今度目の前を彷徨いて俺を怒らせたら、この世界に永遠に居座ってやる」
と告げ、帰ることに。
帰り際、サムシクを呼ぶと
「実は改名しました。あの日、兄貴をメールで呼び出したのは俺じゃありません。ペク社長にスマホを貸したんです。俺はオイドへ来いなんて言えませんよ」
と聞かされるものの、ク氏はわかってると言い、帰ることに。
その後、ク氏はミジョンを呼び出すと
「混むから早く乗れ。例の上司は帰ったのか?」
と言い、一緒に食事に。
ク氏が帰ってきたのを確認したチャンヒは、ク氏の家に行き、ロールスロイスのカギを見せ、
「お願いですから鍵だけとは言わないでください。俺はまだ仏のままでいたいんです。車がなくてもあると答えて。いつの日か俺にくれると言ってください。もう少し今の気分で過ごしたいんです。」
と言うと
「俺は今ソウルから帰った。なのにまた?」
と言われ、チャンヒをある駐車場へ連れて行くことに。
すると、そこにはク氏のロースロイスが。
チャンヒは運転させてもらうことに。

▼考察▼

ク氏はわざとミジョンのことを遠ざけようとしていたようでした。
ペク社長と会ってしまったことで、過去のことを思い出してしまい、恐怖からなのか遠ざけていました。
もしかしたら、命を狙われていた立場だっただけにミジョンを巻き込むことが嫌だったのかもしれませんね。
ミジョンは突き放されるものの、ク氏のことを嫌いになれなかったようでした。
どれだけ自分を遠ざけようとされていても好きという気持ちは変わっていないようです。
ヒョナからのアドバイスがあったことでミジョンは諦めずに済んだのでしょう。
そして、ミジョンは逃げ姿勢を見せているク氏に思っていることを素直にぶつけたことで、ク氏は改めてミジョンと向き合い、幸せに向かう覚悟ができたのではないでしょうか。
だからこそ、ク氏はペク社長のところへ行き、自分の過去を清算しようとしたのだと思います。
ただ、過去はかなりお金持ちだったようでしたが、なぜ追い出され命を狙われるようになったのかが気になるところですね。
そして、ク氏はペク社長に忠告しましたが、ペク社長がこのまま黙っていられるのか気になります。
一方、ギジョンはギョンソンに全てを知られてしまったことでテフンとの関係が壊れてしまいそうに。
しかし、テフンがギジョンを擁護したことでそのピンチは回避できたようでした。
さらに改めてテフンからお詫びがしたいと食事に誘われます。
ギジョンとテフンはまだ煮え切らない関係のままですが、ここからどちらが勇気ある一歩を踏み出すのでしょう。
そして関係はどう変化していくのか注目です。

▼11話▼

チャンヒはそれからク氏の高級車を乗り回すように。
翌日、ミジョンは会社にプレゼント提出すると
「そういう服はどこで買うんだ?いつ買ったと聞くべきか?裾を絞ったスタイルを見たのは、久々だ。見つからに窮屈そうだと。ファッションもデザインのディティールが重要なのに」
と言われてしまいます。
帰り道、言われたことにイライラしていたミジョンはク氏にお腹がすいたし、顔がほてるし倒れるかもしれないとメッセージを送ります。
ク氏から食べたいものを聞かれるのですが、ミジョンはお酒を返信します。
その夜、2人はお酒を飲むことに。
そこでミジョンは昼間の愚痴をク氏に語るのでした。
「センスがない人間は劣ってると思ってる。私もあいつが嫌いだし、嫌われるのは当然ね。でも私の方が嫌ってる。あいつを軽蔑してるから。会社を離れたら取るに足らない人間よ。希望退職者募ったら、有能な人が辞めてった。引く手あまただから」
と。
するとクは
「弱い人間ほど意地が悪い。だが、そういう人間はどこか哀れだ。一度呼び出せよ、ここに。野原に放して追い回そう。お前が勝つ」
と言ってくれました。
しかし、怒りがおさまらないミジョンは
「怒っても気分が晴れたことがない。怒りを我慢すると、2~3日で収まるのに、感情的になると10日はモヤモヤする」
と話します。
その後、酒を飲んでいるとク氏は
「夜になるとこっちから風が入る。月が見える。こんな家は初めてだ。月明かりがいつもと違った。後で知ったが街灯が壊れてたんだ。街灯を直したら、良さが半減した」
と話した途端、街灯を壊しに行くのでした。
そして、真っ暗になるとミジョンは
「人は寂しい時は一番まともだと思う。だから、夜の方がまともなのかも」
と話します。
2人はけもの道を歩くと、丘の上に。
そこから街を見下ろします。
ミジョンが寒そうにしていると、ク氏は肩に手を回します。
そして、2人は見つめ合うとキスを。
翌日、チャンヒはヒョナに連れられクラブに。
VIPシートに座ったヒョナは高い酒を注文します。
驚いたチャンヒは
「俺は今日、1000ウォンのチョコレートを盗み食いした男を探した後、5億ウォンの車に乗って、70万ウォンの酒を飲んでる。どう思う。そいつを警察に突き出すべきか?」
というものの、無視されます。
すると、ヒョナは
「あんなにだけ教えてあげる。口座の残高。9桁ってことは億よ」
と携帯の画面を。
チャンヒはこんな大金どうしたのか聞くと
「あんたは5億ウォンの車の持ち主で、私は5億ウォンを持つ女よ、だから楽しんで」
と言われ、ヒョナはお酒を飲み始めます。
その後、クラブから出ると、チャンヒは思わず吐いてしまいました。
車に乗り込むと、ヒョナに高いお酒だったのにと言われ、チャンヒは思わず
「チャン・アルムかよ。すぐ金の話をする。高価な物ならなんでも喜べと?騒がしい場所は苦手なんだ。クラブが嫌いだと知ってるだと」
と怒鳴ってしまいました。
その頃、ク氏は怪しい黒い車と男たちが家に近づいてくるのを察知し、監視していると、ミジョンの父の軽トラに発信機をつけ去っていきます。
翌日、ク氏は発信機を気にしながらも仕事を。
ギジョンはジヌたちとの会議を終えると食事に誘われます。
久々にプルコギはどうかと聞かれたギジョンは
「でも並ばないと。辛すぎて並べそうにありません。周期的に来るんです。週に3日は最悪で、3日は乗り切れるけど、1日は記憶がありません。辛い時は並んでる見ただけでもむかつきます。人が多すぎて私に順番が回ってきません。何をするにも待たされる。食事も家も男も。」
と愚痴ると何に対して怒っているのかと聞かれます。
ギジョンは
「ご馳走すると言ったきり、連絡がないんです。待ってると知りながら」
と話しているとテフンからメッセージが。
ジヌは
「緊張せず今日は断って。少しは相手を焦らせてやりましょう。待ってばかりいないで」
とアドバイスすると、ギジョンは明日に会う約束をします。
そして、ギジョンは
「ところで、気を揉ませるのは楽しいことですか?どうして楽しいんですか?相手は苦しむんですよね。楽しいわけありません。好きな相手なら安心させてあげるべきなのに、駆け引きして苦しめるのは気が引けます。不快では?」
と質問すると、不十分が正しいと答えられそのままテフンとの食事へ。
店に入るとテフンから
「酒好きの間で有名な店で、2か月待ちなんですが、急にキャンセルが出たと。急ですいません」
と言われます。
そして、注文すると、テフンは車を動かすように言われ、遠くの駐車場まで止めて走って戻ってきました。
店に入り、
「すいません。車で来た日にキャンセルが出たと。冷たいのに変えてもらいます」
というとギジョンは大丈夫だと答えました。
戻ってきたテフンは携帯の電源を切り、お酒を飲むことに。
その後、酒を飲んだギジョンは
「私は髪を剃れば解放されそうです。ただの動物になれる気がして、楽に生きられるかもと。必死になって生きてきたけど、得たものはないし、ムダだった気もします。髪を剃れば、外見へのコンプレックスや男性への欲望を捨てられます。だから決めました、冬までに誰か見つけるか、髪を剃るか。どちたか実行と。ここで決められなければ一生髪の毛に悩まされて死ぬしかない」
と話すとテフンは髪を剃らないで欲しいと言いました。
するとそこにテフンの車を取りにきたギョンソンが。
ギョンソンはギジョンとテフンをにらみどういうことなのか聞くのですが、テフンは早く帰るよう言います。
そして、ギョンソンが帰っていくと、テフンは
「髪を剃らないで。僕がなります、誰かに」
と告白を。
ギジョンは静かにガッツポーズ。
翌日、チャンヒは仕事に行くと、止めてる車に群がる女性が。
チャンヒは声をかけると、そこに元カノが。
チャンヒは車で送ってあげることに。
運転中、元カノに
「あんなに欲しがってた車についに乗れたのね。ドライブには行ったの?誰と?」
と聞かれるとチャンヒは一人で祖母の墓参りと近所に貯水池に行ったと答えます。
元カノに自慢すると思ってたのにしなかったことは意外だと言われたチャンヒは
「俺もだ。自慢できる場所に行くと思ったが違った。なぜか、運転してると優しい気持ちになれるんだ。俺は人の顔色を伺いすぎてたのかもな。1人でいると自然と心が落ち着いて、優しくなる」
と答えました。
その言葉の意味を聞かれると分からないと答えます。
後日、ク氏は1人でトラックに乗りカフェへ。
するとク氏を追ってきた車がいたので山奥の寺に行き、木陰から監視していると、次々に車が入ってきたのです。
ク氏は運転手だけになるのを確認すると窓を割りペク社長に電話するように問い詰めます。
すると、戻ってきた他の男にペク社長ではなくシン会長だと言われます。
そこでク氏はシン会長に会いに行くことに。
「久しぶりに会えて嬉しいよ。顔を見せないからペク社長に殺されたのかと思ったが、元気そうだな。お前が生きてると聞いて、時期に会いに来ると待ってたが来ないから裏に誰かいるのかと。それで見張らせたんだ。工場で働いているそうだな。そろそろ戻ってこい。金をくすねる奴の代わりに、身内を据えたとしても出るかねは同じだ。強い奴がチップだと私も大きな顔をしていられる。ペク社長をトップに据えれば私の体裁が保てない。戻ってこい。まだここに用が?」
と言われたク氏は
「はい」
と答えると
「何をする?ここで」
と言われたのでした。

▼考察▼

今回でミジョンとギジョンのどちらにも関係性の発展がありましたね。
ミジョンはク氏とついに初めてキスをしたのでした。
この時にはミジョンもク氏もお互いに癒しを感じあう関係性になっているように見えました。
ミジョンは言いたいことを全て受け止めてくれるク氏に対し、完全に心を開いているようでしたね。
ク氏もミジョンのことを大切に思い始め、深い愛情を学んでいるのではないでしょうか。
そんな中、ク氏の元にシン会長が現れました。
戻ってこいと言われていましたが、断ったク氏。
しかし、このままシン会長やペク社長が引き下がるとは思いません。これからク氏がどうなっていくのかが気になるところですね。
一方、ギジョンはテフンと食事に行くと「誰かになる」と言われ、ついに告白されたのでした。
ギジョンにとってはまさかの告白だったと思うのですが、すぐに受け入れ喜んでいましたね。
テフンは店の予約が取れなかったことがあるものの、きっと告白への勇気と覚悟を決めるために時間がかかったのではないでしょうか。
テフンが一歩踏み出す勇気を持ったことで2人はとうとう付き合うことに。
ギジョンのストレートな気持ちがテフンに通じて良かったですね。
それに、少ない言葉でギョンソンを追い返すテフンはかっこよかったです。

▼12話▼

日曜日、ミジョンとク氏は農作業に。
畑に向かう途中、ミジョンは
「昔、ヤギを飼ってたの。でも牛とヤギは食べることを思うと胸が痛む。ヤギは人に懐くから、情が映るのよ」
と話すと、ク氏は懐いてたヤギを食べたのかと質問。
ミジョンは他の家のヤギと変えて食べたと答えたのですが、ク氏はそれであれば最後まで飼ってあげればいいのにと言いました。
食用の家畜に名前はつけないから食べられると言ったミジョンに
「早く俺に名前をつけろ。食われたら困る」
と言いました。
その頃、テフンはユリムと自転車に乗りに行くとギョンソンとケンカをしたのかと聞かれます。
それに対しテフンは喧嘩はしていないし、気にしなくていいと答えました。
後日、ギジョンはジヌたちを食事に行くと、テフンと付き合うことになったことを伝えます。
毎日会っているのか聞かれたギジョンは
「会えません。忙しいですし。でも、恋人がいるという感覚。それだけで十分です」
と話します。
テフンはミジョンと会社で会い、気まずそうにギジョンから交際していることを聞いているのか訪ねていました。。
その頃、工場を訪ねて謎の男がやってきます。
ク氏たちは帰宅すると、ク氏の先輩だといい、ミジョンたちの家の中に。
ミジョンの父は金持ちそうな見た目に困惑しながらも食事を。
食後、ク氏は男の車で郊外に行くと
「何してるんだよ。演じるのは楽しいか?いい加減にしろ。趣味でも大工は似合わない。部下のことも考えろ。このまま飢えさせる気か?みんな苦労してる。俺たちはお前とセットだろ。自力で生きられるわけない。悪いと思ってる。会長が来た時に、感謝して戻るべきだった。なぜ機嫌を損ねるような真似を?今度は会長に殺されるぞ。ここに女がいるんだろ」
と聞かれます。
その言葉に反応すると、呆れたと言われてしまいます。
その頃、ミジョンは周期から解放クラブに加入者がと聞かされます。
それは幸福支援センターの長でした。
ミジョンたちは面接すると
「解放されたいものがいくつかありますが、この笑顔から無表情になれません。目の前に人がいると、無意識に笑ってしまうんです。笑うほど楽しくもないのに。だからお葬式に行くのも苦痛です。毎回無症状でいようと努力するんですが、難しくて」
と言われ、ミジョンたちは歓迎しますと快く迎え入れることに。
ミジョンは帰宅中、ク氏にメッセージを送るものの既読がつかず電話しようろするとバスの横をク氏が歩いていました。
ミジョンはバスを降り、目の前に立つと、ク氏から
「ミジョンだ」
と言われます。
そしてミジョンは幸福支援センターの長のについて
「彼女は幸せそうに見えたのに、みんな演じてるのね」
と話すとク氏は演じない人間はいないと言いました。
ク氏もそうなのかと聞き返すともちろんだと答えます。
反対にミジョンはどうなのか聞かれ
「してるわ。でも、みんなが演じてるおかげで社会の秩序が保たれているのかも。私がもし何も演技しなかったら、誰かを食い殺してそう。私はなぜか愛らしいものを見ると、潰して一飲みにしてやりたくなる」
と話します。
すると、ク氏から
「もう、なんでも言えるんだな」
と言われます。
その頃、チャンヒは同期との飲み会に行き、外で談笑してると、ダヨンが現れます。
ダヨンは帰るつもりだったようなのですが、チャンヒがいると聞いて店の中に入ってきたようです。
そして
「あんなにアピールしてるのになぜ無視を?」
とチャンヒに言うのですが、チャンヒは誤魔化します。
その後、店に戻り酒を飲むと
「2人は前もいい雰囲気だったのに、まだ進んでないのか?何してるんだよ」
と言われ、チャンヒはダヨンに送っていくと誘います。
チャンヒは車で帰ろうとするものの、駐車場の車の前に他の車があって出せず。
仕方なくチャンヒはダヨンを先に帰らせることに。
その頃、ギジョンはテフンに会うと
「京畿道の女と長く付き合う方法。絶対に送らない。それじゃあ、次は子供のいる男性と付き合う方法を」
と聞きます。
戸惑うテフンにギジョンでしたが
「クリスマスや正月には会えません。恋人と過ごす日なのに、独りでつまらないかと」
と話しました。
しかし、ギジョンは
「想像できます。でもバレンタインデーや誕生日にこだわるタイプじゃありません。他は?」
と聞くと
「あとはきっと予想通りだと思います。忙しいし、急に予定が変わることも」
と言われたギジョンは気にせずキャンセルするように言いました。
その帰り、テフンはギジョンに送りたいと言うのですが、ギジョンは無理やり断って帰ろうと。
しかし、
「ばかね、じゃあどこでキスを?しまった、キスがしたかったのね」
と考えつくと
「次は寝ましょうね」
と伝え、帰っていきます。
翌日チャンヒは車が傷ついているのを発見します。
昼休み、チャンヒは上司とともに修理屋に行くと
「まずは止めた場所を全て思い出して、防犯カメラの確認を。警察に頼めば見せてくれます」
と言われます。
しかし、その場所に防犯カメラはないと伝えると
「そういうことなら、昨日近くに駐車してた人に映像を見せてもらう。駐車場の人に聞いて回るんです。データは1日で消えるので急いでください」
と言われてしまいます。
その頃、デザイン部のチーム長は
「今年のデザイン公募展はデザイン部から1位を出さないとな。また他の部署に奪われたら恥ずかしいぞ」
と言うものの、ミジョンは無視を。
するとミジョンは後輩から
「1位をとって、正社員になりましょう。でないとここを去ることに。今日から徹夜で準備してください」
と言われます。
後日、ミジョンの家では祭事が。
その後、食事をしてるとちちぴゃは
「あの車はいくらで借りた?ドゥファンの店の前に置いてある車だ」
と切り出します。
チャンヒは友達の車だからお金は払っていないというと名前を聞かれたので、父親は知らない人物だと答えるのですが、それでも名前を言うように言われてしまい、仕方なくク氏の名前を出したのでした。
すると父親は他人の車に乗らないようにと告げるのでした。
チャンヒは
「同じ釜の飯を食う人が貸してくれたんだ。少しくらい恩恵に預かってもいいだろ。俺の幸せが気に食わない?」
と反論すると、何で他人の車に乗るのかと怒鳴られてしましました。
そこに、ク氏が来ると何もなかったかのように食事を。
翌日、ドゥファンに車の傷のことを話したチャンヒは素直に謝るように諭します。
覚悟を決めたチャンヒはク氏を呼び、車を見せると、走って追いかけまわされます。
チャンヒは必死に逃げ、地下鉄へ乗り、逃走を。
ク氏も地下鉄に乗っていたものの、チャンヒに声をかけず。
そして、そのまま部下に会いに行くのでした。
何の用か聞かれたク氏は
「店を仕切ってた時、全く売れないやつがいた。売れなくて当然さ、味がないんだ。嘘や言い訳ばかりだから散々いびってやったが、いまでにこの世界に居座ってる。なぜ生き残れたか調べたら、サンタになってた。クスリを売ってる。前にペク社長の店で見た。ペク社長も売ってる」
と告げます。
すると、部下から
「奴を倒そう。会長にも戻ると伝えるからな」
と言われます。
後日、ペク社長の元に警察のガサ入れが。
ペク社長はなんとか店から逃げると、ク氏に電話をかけ
「なんだよ。戻ろうってのか?さっさと来いよ。だからホストクラブの人間は信じない。正々堂々を知らないからな。1人で来るかと思ったら不意打ちかよ。大人しく待ってろ、今から行ってやる」
と告げます。
その後、農作業に向かったク氏はミジョンに戻ることにしたことを話します。
ミジョンはどこへ戻るのかと聞くとソウルと答え、なぜそうなったのか聞くのですが、ク氏は深く答えず。
その夜、ミジョンはク氏の家に行くと
「連絡するわ。たまには会いましょう」
と伝えます。
ク氏は
「何のために?身軽に生きたい。俺が何をしてたのか、多少は想像つくだろ。ここはここ、あそこはあそこだ」
と言うものの
「過去は気にしないと言ったわ」
と言われると
「過去は気にしなくても、未来は気にするだろ。俺は満足してる、自分の人生に。罵ってもいい、後悔するな」
と告げました。
しかし、ミジョンは何も言わなかったためク氏は腹が立たないのか聞きます。
するとミジョンは
「私は怒らない。戻りたいんでしょ。だとしたら、行かないでとは言える。もっといて、とも。寂しいわ。でも腹は立たない。今後は知らないけど」
と。
ク氏はミジョンにソウルで暮らして、平凡な人と交わればいいと言うものの、ミジョンは今も平凡だと言い返します。
しかし、ク氏は
「平凡とは、人と同じ欲望を持つことを言うんだ。崇めるとかではなく、ありふれた欲望。ベビーカーを推したがる女たちのようにな」
と話を。
すると、ミジョンは
「子供は背負うわ。あなたを背負いたい。1歳の頃のあなたを背負いたい」
と言い、続けて
「私はこれでいい。こうして生きるわ、電話する。たとえ疎まれても」
と告げます。
翌日、ク氏はミジョンの父親に辞めることを告げると
「嫌になったらいつでも戻ってこい」
と言われ、ソウルに戻っていきました。
警察に追われていたペク社長は逃走中に亡くなってしまいます。
後日、ミジョンはク氏を思い出し、号泣を。
その頃、ク氏はペク社長の葬儀に出席すると、作り笑いで
「俺は今、ものすごく爽快だ」
と話したのでした。

▼考察▼

ク氏は結局ソウルへ戻っていきましたね。
ずっと断り続けていて、ミジョンのために残っていたようなものだたものの、急にソウルへ戻ることにしたのでした。
チャンヒを走って追いかけてる間にクしの中で心が動いたのでしょう。
ミジョンは突然の別れに動揺していたようでしたが、怒りは押し殺していたように見えました。
本当は発狂したらくらい辛かったと思いますが、それを迎えたのでした。
ミジョンは感情を抑え、大人としてク氏を送りだしたようでした。
しかし、ク氏が去ってから、ミジョンはク氏の存在の大きさ、そして心が安らぐ場所だったことを改めて感じて、号泣したのでしょうか。
今後の2人はどうなっていくのか気になりますね。
ギジョンとテフンは着実に距離を縮めていました。
お互いに自分の取り扱い方を話したことで、気楽に付き合える関係を築き始めたようでした。
お互いに気が楽な存在になったことで楽しそうに付き合ってるようでしたね。
ユリムのテフンとギジョンの交際を認めたようだったので、一安心。
しかし、ギョンソンをどう説得するのか注目です。
チャンヒは車を傷つけてしまったことで、徐々に再び元の生活に戻り始めたようでした。
心優しくなれていたはずでしたが、怒ることが多くなってしまいさらには父親に怒られ、再び怒りが爆発してしまいました。
さらには、ク氏が去ったことで、再び車が使えなくなったチャンヒ。
チャンヒは過去の自分に戻ってしまうのか、それとも心の優しさを保つことができるのか気になるところです。

▼13話▼

ホストクラブに戻ったク氏は新人ホストの未収のお金を集めに行くことに。
直接、女の職場まで出向くと、無理やり回収します。
仕事を終えたク氏は後輩にご飯を食べるように言われ、バーに行き、ご飯を食べることに。
ク氏は店員に
「赤ちゃんを見たことが?」
と話すと最近みていないと言われ理由を聞かれます。
それに対しク氏は
「店に赤ちゃんが来た。イカれた男が連れてきたんだ。」
と。
すると食事が来てそれを見たク氏は不意にミジョンをことを思い出しました。
翌日もク氏はいつも通り仕事に行くのですが、思わず
「ミジョン、ヨム・ミジョン」
と叫んでしまうと部下がいました。
ク氏は
「ミジョン、お前は何がしたい。気分をあげたいんだが、どうすればいいのかわからない。望みを叶えてやる。何がしたい。今日叶えたいことはないか?」
と聞くと
「家に帰りたいです。ナジュの家に帰りたいです」
と言われ、帰らせることに。
そして、ク氏は地下鉄に。
その約1年前、ミジョンはチーム長から
「正社員への転換申請書を見たんだが、この冊子を手掛けたのも君だと思うのか?君一人の成果じゃない。手柄を独り占めしようと?」
と言われ、
「今まで手掛けた仕事を全部指示するようにと。新しいデザインの企画案も出したので、自分の仕事の範囲は把握しています。」
と言い返します。
それでもチーム長からどこからどこまでが君の仕事なんだと言われてしまうのでした。
その後、後輩から
「足を引っ張るのね。ミジョンさんがデザイン公募展で1位になって社員になるのが怖いんです。ミジョンさんは平気なんですか?」
と言われたミジョンはどっちが先に辞めるのかと言い返します。
すると後輩は
「最近、急に強気になった。公募展で1位だから?」
と言い返されてしまいました。
さらには
「聞きました?チェ・チーム長が不倫してると。相手も社内に」
と聞かされます。
家に帰ったミジョンは母親から
「家主さんから電話が来たの。家をどうするかクさんに聞いて欲しいと。1年分先にもらってるけど、契約満了まで開けておくべきか、人い貸してもいいかわからないと。新しい番号を知ってるんでしょ。」
と言われるものの知らないと返答しました。
そして1人で散歩へ出かけるミジョン。
その頃、チャンヒは入院しているヒョナの彼氏の元へ。
「癌だと知った日には、好き勝手に生きてきたから体を労わろうと思った。再発したと聞いた時はヒョナがいないと持ち堪えられないかもと。地獄におちてもヒョナと君がいれば怖くない。一緒に逝こう」
と言われたチャンヒは恋人でもないのに何でなのかと言うと
「ヒョナは付き合ってた時は常に君がいた。一度も会ったことがないのに、君の話ばかりだ。他の男の話を聞きたいと思うか?幼馴染だとあいつは言い張ったが、絶対君に気があるはずだ」
と言われます。
すると、そこに酔っ払っているヒョナが帰ってきたので、チャンヒは帰ることに。
翌日、ゆっくり寝ていると母親に起こされます。
チャンヒは仕方なく準備をして出勤しようとすると、両親がトラックに乗って仕事に。
ギジョンは思わずチャンヒが会社を辞めたことを叫ぶとトラックが停止。
チャンヒがバツが悪そうに家に戻ると、両親は仕事へ。
1人家に戻ったチャンヒは上司に
「辞めようと思う度に、夏の休暇を取ってから。ついでに秋夕の連休まで、そのうち年末は寂しいから。春は乗り切れるから。そして1年が過ぎる。ここまでよくやってきたと思います。正直僕には具体的なゴールがありません。金や女や名誉、何に対しても。それでも何か目標を決めるべきか、このままじゃダメなのか。僕にない欲望を無理に燃やすこともできず」
と話していたことを思い出します。
そして
「兄がいたらよかったのに。次男なら自由に生きられる。存在しない兄が恋しい」
と思うように。
その夜、チャンヒは父親にこれからどうするつもりなのか聞かれると当分は何もせず休むと答えました。
父親は当分とはいつまでなのかと聞かれたチャンヒは
「俺にもクさんのように接してよ。クさんが見えないとあれこれ心配してた。なのに俺には少しも」
と言います。
しかし、黙られると
「自慢の息子じゃないだろうけど、外ではそれなりにやってきた。仕事でぶつかることがあっても、親の顔は見てみたいと言われたことはない。数日前に持って帰ってきたものは店主たちがくれた餞別だ。俺が結婚したら祝儀をくれると言う人もいる。だからっていい店主ばかりじゃない。むしろ苦労が多かった。父さんは機械が相手だから対人ストレスを知らないんだ。それでも俺はできるだけうまくたって餞別までもらって辞められた。一生遊んで暮らすとは言ってない。今までよくやったしばらく休め、とは言えない?」
と訴えるも無視されてしまいます。
後日、畑から帰ってきた母親は父親に
「畑を売りましょう。工場で働く人も探さなきゃ。畑は手間がかかる。私にはもう無理。あなたは箸を置いたら、すぐに畑や工場へ行けばいい。私は畑や工場に出ても、何度も家に戻って、コンロを付けたり消したり。休日なんかあるわけもないし」
と告げました。
後日、ギジョンはテフンから残業で遅くなると言われると、待ってるが来なければ帰ると伝えます。
そして、ユリムと2人になると
「想像してみたの。私があなたの年齢で父親に恋人ができたら嫌だろうな。どうすれば気に入るか、仲良くなろうとがんばられても困るし、邪魔者扱いされるのも嫌。無欲で自立した人なら、受け入れられるかも。だからそう見えるようにつぶやいてみたけど、勇気を出して言ってみた言葉は少しも響かなかったみたいで、少し悲しい」
と呟きます。
すると、そこにギョンソンが帰ってきてなんで毎日来るのか聞かれたため、ギジョンは帰ろうとします。
しかし、一度店を出てから店に戻ると、テフンが来るまで待つと言い張りました。
翌日、母親に他人のことを育てることができるのかよく考えるように言われるギジョンだったのですが
「別に結婚するとは言ってないでしょ」
と言い返します。
すると遠くからでいいからどんな人か確かめさせてと言われるものの絶対に嫌と断ります。
その後、2人はデートに行くと、そこには母親が。
母親はテフンを見て笑みを浮かべ帰ろうとすると
「海鮮チヂミも頼んだから、支払も済ませた。ごゆっくり」
と話しかけてきました。
ギジョンは無理やり帰らせるとテフンは誰なのか聞き、母親だと答えました。
母親は買い物をして帰ろうとすると犬は見つかったのか聞かれます。
犬は飼ってないと答えると
「変ね。ミジョンが泣いてたから理由を聞いたら、犬が逃げ出したと。ひと月前くらいだったかしら」
と言われます。
ク氏は駅でミジョンの帰りを待ち続けるものの、現れないとミジョンの家に直接行くことに。
すると、知らない女性が。
ク氏は誰なのか聞かれたので
「ここはヨム・ジェホさんの家では?」
と聞くと
「そうですが、なんの御用で?」
と言われます。
するとそこにミジョンの父親が出てきて
「来たか」
と言われます。
家にあがるとそこには家族写真もミジョンたちの姿もなく。
ク氏は父親から
「君が去って、しばらくして死んだ。その年の秋に、部屋で昼寝をしていたんだが、目を覚まさず、そのまま死んだ。鍋に火をかけたまま」
と聞かされます。
そして
「最初は途方に暮れたが、そのうち耐えられるようになった。苦労したのは子供達だ。3人でソウルに移った」
と伝えられます。
その話を聞いたク氏は隠し持っていたミジョンの電話番号を手にするのでした。

▼考察▼

ク氏は元の生活に戻ったものの、ミジョンを忘れることができず、田舎での暮らしを懐かしく思っているように見えました。
しかし、お金や仕事では満足していたものの、心の隙間は埋まってないように見えましたね。
充実した日々を送っていても思い出してしまうなんて、ク氏にとってミジョンは印象に残っている存在だったのでしょう。
そして、ついにミジョンに会いに行こうと田舎へ戻ったのですが、そこで聞かされたのはミジョンたちはソウルに移り、母親が死んだということでした。
まさかの展開でしたね。
ク氏は持っていたミジョンの電話番号を手にしたのですが、ミジョンに連絡するのでしょうか。
一方、チャンヒは仕事を辞めていました。
結局は情熱を持ち続けるのが難しかったようでした。
ただ、仕事を辞めたことで、何か心に隙間ができているようでしたね。
チャンヒは仕事をやめしばらく休むと言っていましたが、これからどうするつもりなのでしょうか。
ク氏が去ったことで、父親の仕事を手伝うことにしたのか、それとも他の選択をしたのか気になるところです。
ギジョンはテフンとの距離を着実に縮め、ユリムとの心の距離も詰めようとしているように見えました。
本気で結婚を考えているからこそ、ユリムにも認めて欲しくて言葉を聞かせたのでしょう。
ギジョンにとってはユリムの他にもギョンソンという大きな敵もいますが、どう対処するのか。
そして、この2人は結婚することができるでしょうか。

▼14話▼

母が死んだことでミジョン一家や、周りの友人たちには悲しみが。
そして、ヘスクが焼き場に運ばれるとチャンヒはそれを見ながらヒョナに
「俺があそこにいる時、ここには誰がいるかな」
と話すとヒョナは自分がいると言いました。
すると、チャンヒはヒョナに結婚しようと告白するのでした。
その後、人工関節はどうするか聞かれたチャンヒは別に包んでもらうように頼みます。
それから、家事はミジョンたち兄弟で分担してやることに。
後日、ミジョンは同僚と食事に行くとどこに納骨したのか聞かれ家だ答えると、骨壺を家に埋めるのは違法なのではないかと言われるのですが、違うと答えました。
それでも、納骨はしないのか聞かれたミジョンはどこへ納骨するのかと言い返します。
チャンヒは父親の工場を手伝うことに。
その頃、ギジョンの元に叔母から料理を作ったと連絡がきたのですが、父親が苦手な料理だと答えます。
しかし、叔母は黙って食べるように言われてしまい、ギジョンは怒りを覚えました。
その夜、食事をしているとギジョンは
「なぜ私が煮干しのためにワンシム二まで?兄の好みも知らないくせに余計なことを。捨てようかと思ったわ。愛情がないならほっとけばいいのよ。もし、またお金の話をする気なら私が行って黙らせてやる。誰のせいで母さんが苦労したと?」
と発狂します。
そして父親に
「印鑑を出して。3人で埋めてくる。また叔母さんに奪われたら今度は許さない。親子の縁を切るから」
と怒鳴ると、骨壺が鳴る音が。
その頃、テソンはヒソクからギジョンはどうしているのか聞かれますが、忙しいと答えます。
そしてヒソクに
「でも急よね。会えないまま亡くなるなんて」
と言われてチャンヒは
「会ったよ。亡くなった日の昼間に食事を奢ってくれた。昼に会った人が夕方に亡くなるなんて」
と話すと、ヒソクは思わず
「婿の顔を見ておきたかったのね」
と言いました。
チャンヒはドゥファンたちと飲んでいるとドゥファンに
「母さんの時よりも、おばさんが亡くなったのには動揺した。予想外だったからかな」
と言われ、チョンフンにも
「みんな適切な時に死ねればいいのにな」
と言われます。
チャンヒは適切な時なんてないと言うとドゥファンから
「でもおばさんうまく週末を選んでくれた。おかげで3日間参列できたし。ギジョンさんの彼氏も」
と言われ、チョンフンに
「どう考えてもギジョンさんは幸運だ。もし母親の死後に慌てて彼氏を探したら見苦しいだろ。でも何かを察知してたかのように相手を見つけてた。ギジョンさんはいつこの家を出ても身勝手な人間とは思われない。近いうちに出ていくと思うぞ」
と言われ、さらにドゥファンから
「それにチャンヒだってタイミングよく会社を辞めてた」
と言われます。
その言葉にチャンヒは
「俺の嗅覚はすごいと思わないか?だからきっと辞めたくなかったんだ。魂が悟ってたんだな。俺が無職じゃなかったら誰が父さんの手助けを?泣けてくるよ」
と話をします。
続けて
「俺が姉さんの帰りと待ち望むとは思わなかった。一日中父さんと2人で過ごしてるだろ。姉さんやミジョンが帰ってくると少しだけ寂しくなる」
と。
後日、ミジョンの元にチーム長の妻から電話がかかってきます。
不倫を疑われたミジョンは自分ではないと言うとそういう意味なのか聞かれたので少し待ってくれと言い、チーム長に電話をかけ、登録名を確認したのでした。
そして、奥さんに
「私は名前の後にカッコで契約社員と」
と伝えると、チーム長から何をしているのかと言われ、ミジョンは誰なのか出てみればいいと言い返します。
不倫がバレたことに気づいたチーム長は急いで不倫相手の登録名をミジョンの名前から変更。
その寄り、ミジョンはヒョナに寄ってもいいかとメッセージを送るのですが、既読にならず。
ミジョンは思い出したかのように、ク氏に電話をします。
しかし、この番号は使われていないとのアナウンスが。
そこにヒョナから返事が。
ヒョナの元に向かったミジョンは
「社内で不倫してる上司が私の名前で相手を登録してた。私を嫌いなのは知られてるし、安全だと思ったんでしょ。不倫してることは知ってた。相手も。前に2人が会議に来ないから電話したんだけど、相手の声以外に何の音も聞こえなかった。その時気づいたわ。彼女の荷物の中にシャンプーがあって不思議に思ってたけど、同じ香りでバレるのを恐れてたのね。その男が私にケチをつけてると、急に彼女がトントンと書類を揃い始めるの。すると、そいつが文句を言うのをやめる。合図なの。それ以来、彼女の手を見るようになったわ。最初は彼女の手が動くたびに感謝してた。でも今は書類をそろえ始めると指をへし折ってやりたくなる」
と愚痴を。
すると、チーム長から少し話をしようとメッセージが。
ヒョナは無視すればいいと言いました。
その頃、ギジョンはテフンに今日は送っていくと言われます。
ギジョンは店で待ってる間ビールを飲むとユリムに
「ちょっと不幸があったの。聞いたでしょ。久々のビールだわ。飲めば苦しくなることはわかってる。飲むときはとことん飲まないと、帰り道が辛いの。私は家が遠いのよ。辛いのはわかってるけど、頑張りたくない。倒れてしまいたい。定期的にこうなるの。でも明日になれば平気になってる」
と話しかけます。
それを聞いたユリムは涙を流しながら
「大人も悲しいんですか?ママがいなくなると」
と聞かれ、ギジョンも思わず涙を流すと
「私がママになっちゃダメ?なってあげる。気に入らなければクビにして良い」
というものの、ユリムに無視されてしまうのでした。
そこにテフンが帰ってくるとギジョンは
「結婚しましょう。結婚して」
とプロポーズを。
テフンもそうしようと答えます。
翌日、ミジョンは会社で冷たい視線を向けられるように。
エレベーターを待っているとある女性社員に
「気にしなくていい。誰も誤解しないわ。2人が付き合うわけないもの。でも不倫相手は誰か知ってるの?」
と聞かれたミジョンは知ってると答えると誰なのか聞かれたので、その女をにらみつけたのでした。
その女性はバツが悪そうに去っていきました。
外にでたその女はミジョンに
「恩知らずな女ね。いじめられっ子に優しくしてあげたのに」
と言います。
それを聞いたミジョンは鞄で殴りつけ
「だからって人のお葬式であれはないわ。机の下でもぞもぞといちゃついて、不謹慎よ」
というと殴り返されます。
後日、会社でのヒアリングが行われミジョンは
「チーム長がパソコンの上で私の名前の誰かと話をしているのを見ました。明らかに交際相手との会話でした」
と話すものの担当者に
「正社員への審査も控えているのに困りましたね。暴行事件もあったし、同じ部署で働くのは難しいかと」
と言われれしまうのでした。
その頃、チャンヒは買い物に行くと父親は大丈夫なのか聞かれます。
その夜、ミジョンはギジョンに携帯を見られ何で借金したのかと聞かれました。
そこには
「融資を実行しました。200万ウォン」
と書かれていたのです。
ミジョンは人を殴ったから示談金だと話すと
「なぜ借金を?200万ウォンもないの?通帳を見せて」
と言われ、思わず母親のつもりなのかと怒ってしまいました。
ギジョンは
「チャンヒョクにお金を?このバカ女。父さんが助けたのは妹よ。ただの彼氏にお金を貸す女がどこに?あいつの番号は?」
と怒ると、ミジョンは涙ながらに韓国にはいないと伝えるとなぜ黙ってたのかとギジョンはさらに問い詰めます。
しびれを切らせたチャンヒは
「俺でも言わない。俺が借金で苦労したのを見てるんだぞ。死んでも言いたくない。今まで助け合ったことが?」
と割って入ります。
翌日、チャンヒは
「心配しないで。俺たち家族はもっと仲良くなれる。でも、そのためには車が必要だ」
と説得すると、車を購入し4人で海へ旅行に行くことに。
そして、父親と2人になったチャンヒは
「父さんのそばにはまだ俺たち3人がいる。父さん、愛してるよ」
と伝えます。
ク氏にそのことを話した父親は
「俺がみんなを生かしてると思ってた。でも妻を亡くして気づいた。妻も子供達もみんなが俺を生かしてくれたたんだ」
と言い、ミジョンの電話番号を渡します。
ソウルに戻ったク氏は飲みに行くと涙を流します。
そして、
「全然悲しくないのに、なぜ涙が出るんだろう」
と呟くのでした。
翌日、ク氏はミジョンに電話を。
「久しぶりだな。俺だよ。どうしてる?解放はされたのか?」
と聞くのですが、ミジョンはまさかと答えました。
さらに
「崇めてくれる男は?」
と聞きいないと言われると会おうと提案。
2人は再開を果たすと、お互いに笑みを浮かべます。
そしてク氏は番号を変えるなんて大胆なことをしたと言うとミジョンは
「待つのが腹立たしくて。うちの家も知ってるし、その気があれば連絡するかと」
と言われたク氏は
「ものすごく会いたかった。言うと真実みたいだ。会いたかった気がする。崇めるのが上達しただろ」
と話します。
すると、ミジョンに名前は何かと聞かれたク氏は
「ク・ジャギョンと言います」
と名前を教えるのでした。

▼考察▼

母親の死をきっかけに家族はそれぞれ変わり始めたのでした。
その中でも一番大きな変化だったのはギジョンではないでしょうか。
ギジョンはついにテフンにプロポ―スし結婚することを誓ったのでした。
まさかギジョンからプロポーズすのとは思ってもいませんでしたね。
ですが、ギジョンはユリムが少し心を開いてくれたことで、今しかタイミングがないと思ったのでしょう。
テフンもあんな急なプロポーズを受けるとは思いませんでした。
もしかしたら、テフンもタイミングを伺っていたのかもしれませんね。
結婚を誓い合った2人ですが、まだユリムの意志は聞いていないので、なんと答えるのかが気になるところです。
チャンヒには長男として家を支えないといけないという心の変化が見えました。
仕事を辞めていたこともあり、父親を助けることができたチャンヒは思った以上に父親が母親の死で辛い思いをしていることに気づいたのでしょう。
さらに2人でいる時間が増えたことで、父親の苦労を知ったようでしたね。
父親も妻が死んでからは元気がなかったものの、チャンヒの車購入を許可したりと変わり出しているように見えました。
自分が支えているのではなく、支えてもらっていたということに気づけたのが1つの要因でしょう。
チャンヒと父親はお互いに頼り合っているように見えました。
母親が死んだことは辛いことだったものの、着実に家族の絆は深まっているようでしたね。
そんな中、ミジョンとク氏はついに再開。
久しぶりに会った2人はとても嬉しそうでした。
最後に会った時よりも親密そうな2人でしたが、これから2人はどうなっていくのでしょうか。

▼15話▼

ミジョンはク氏に電話番号はどこで入手したのかを聞くとク氏は数日前に家に行ったことを明かしました。
急になぜいったのか気になったミジョンでしたが、特に理由はないと言われ
「母のこと聞いたでしょ。父の再婚も」
と話をします。
ク氏のことを見つめていたミジョンはどうしたのか聞かれ、
「信じられなくて。こんな日が来るのね。どんな風に会えるか、会える日は来るのか。待ってる時は音沙汰無しで、あんな瞬間に」
と話すとどんな瞬間だとク氏に聞かれ
「戦争の直前よ。悪に染まるところだった」
と言いながら、歩くことに。
夜まで2人は一緒にいると、ク氏の元にサムシクから電話が。
ク氏は日曜日なのにというものの、今日は土曜日だと言われ改めてかけ直すことに。
その様子を見て気づいミジョンは行ってくるように言い、ク氏は
「戻ってくる。すぐに。どこかに入ってろ」
と言い、店に。
するとク氏が取り立てに行った女が
「お前が取り立てに来たせいで、職場をクビになった。通報してやる」
と酒瓶を持って暴れている姿が。
そのせいで、ク氏も顔に傷を負ってしまいます。
ク氏は
「百貨店を解雇されたと、夕方から酒を浴びてる。こうなると思った」
と説明を受けると、女に
「金を払わず連絡を絶った分際で、恥をかいて悔しかったか?支払ってくださいと頭を下げろと?なんで?なぜ無礼な人間が他人の無作法に腹を立てる。答えろ」
と詰め寄りました。
そのと、店長が金を隠しているのを発見し、
「この金でまた賭博する気か?」
と問い詰めると
「そうじゃなくて、前に借りた金を今日までに返済しろと」
と言われます。
ク氏は全てを回収してボスの元にお金を収めに行きました。
ク氏の貧乏ゆすりを見たボスは
「酒を飲まない日は週に半日程度か?」
と。
その後、サムシクに送ってもらったク氏はミジョンからの後で来てというメッセージを見ると、顔の傷を見てどうすればいいか悩み込みます。
店に入ってク氏は描いたと取り繕うのですが、ミジョンに
「1時間半で別人になってきた」
と言われてしまいます。
ク氏は
「まさにこれが人生だ。いいことがあれば、すぐに悪いことが起きる」
というとミジョンから
「1日5分、ときめく時間を作るの。コンビニでドアを開けてあげたら、お礼を言ってくれる学生に7秒ときめく。目覚めた日が土曜日だと気づいて10秒ときめく。そうやって5分埋めるの。私が生き残る方法よ」
と言われ、ク氏は
「そうやって今も一歩一歩自分を歩かせてるんだな。一歩一歩自分を追い立てて」
と笑みを浮かべるのでした。
帰り道、ミジョンは
「覚えてる?私に借金して海外の元カノに逃げた男。今日はそいつの結婚式だったの。まだ借金が600万ウォンも残ってるのに、ビュッフェに客を招待して、立派な式を挙げた。お金があるなら借金を返せと言ったら、30分もキレられた。気づいたら持ってたグラスを手で割ってた。新郎新婦との記念撮影に呼ばれ、立ち上がったらその瞬間、電話が。この人は私が地獄に落ちるのを救ってくれたのね。」
と話を。
そして、2人はク氏の家へ。
2人は一緒のベッドに寝ると、ク氏は
「俺もクズだった?」
と質問を。
ミジョンに電話が来たから今は違うと言われるとク氏は
「昨日まではクズか?」
と聞くものの、答えてもらえず。
翌日、テフンはユリムたちと協会へ。
しかし、ギジョンは行かず友人に
「卒業式に有給を取って行こうとしたら、写真には入れないと。卒業写真や入学写真に他人は入れないそうよ」
と愚痴を。
協会でギョンソンは
「事実でしょ。卒業式や入学式は家族の行事なの。交際相手なんか呼ばない」
と主張するもののヒソクは
「ただの交際相手じゃない。結婚するの」
と言うのでした。
その言葉にギョンソンは
「だったら結婚した後に来ればいいのよ。だからって急にスマホを見て、露骨に嘘をついて帰る?ふくれっ面して子供みたいに」
と言い返すとテフンは
「取っ組み合いたいか?」
と言いました。
協会を出たテフンは
「失礼なことばかり言って誤りもしない。ユリムのせいにするな。2人で家を出るぞ」
とギョンソンとケンカに。
車に戻ったテフンはユリムに謝るものの、ユリムは車から降りて行ってしまいます。
後日、ミジョンは出勤すると、今まで以上に生き生きした仕事をし始めます。
その夜、ミジョンは元後輩と食事に。
スジンも退職すると聞かされたミジョンは見なくていいのにと言うと
「どこで何をしてるのか確かめたいんです。関わらなくて済む喜び。消えたいと。私たちの勝ちですよ。転職するんでしょ?」
と聞かれ、今のままでいいと答えるのですが、才能があるのにと言われます。
しかし、ミジョンは才能なんて誰も認めていないと言うのでした。
それでも自分の才能に気づかないのか聞かれたミジョンは
「徹夜で考えたデザインを否定されて落ち込むこともあった。何の意味もなくなる。今の仕事はそれがない。やりがいも感じてる。クリエイティブな仕事より合ってる気がするの」
伝えました。
その頃、ギジョンは友人に
「ユリムが20歳になったら結婚しようと約束したけど、その時私は50歳なのよ。早く歳を取るのは困るけど、待ち遠しい。感情は残ってるのかな」
と愚痴を漏らしていると、後ろにいた50歳くらいの女性たちからにらまれることに。
ギジョンは頭を下げると
「ただ生きてるだけの50歳の女が教えてあげる。あなたの言いたいことはわからなくはない。30歳になればかっこよく生きてると思った。でも違った。40歳になったら?50歳は?生きる意味が?死ぬしかないと思ったけど、50歳、同じよ。突然やってくるの。私は13歳の時にちょっと昼寝して今目が覚めたみたい。80歳になった自分も今と変わらない」
と言われます。
帰り道、ギジョンは友人に
「会いたくならない?7年も一緒に暮らした人がいなくなったら、寂しくなりそう」
と聞くと、
「寂しいけど気は楽よ。まずは夫と親族と縁が切れた。独りになって、今まで独身の友達を哀れんできたことを反省した。私が自惚れてた。結婚しなくたっていいし、十分幸せなのに」
と言われ、
「前に結婚して良かったことを聞いたら、夜中にトッポギを一緒に食べに行けること、そう言ったでしょ。あの時すごく羨ましかったのに」
と話すと、
「夜中にトッポギを食べたくなる日は多くない。独りになって気づいた。今まで私がどんなに必死に生きてきたか。考えてみたら、私たちの人生って、結婚生活にしても社会人生活にしても、人にあわせることばかりでしょ。だから夫がいなくなって楽になった」
と言われます。
その後、コンビニに寄ると、妊娠検査薬を持ってるところをユリムに見られてしまいます。
翌日、テフンはヒソクから
「妊娠したなら、すぐにプロポーズをしなさい。それが一番いいと思う。先送りしてもお互い辛いだけよ。ユリムも赤ちゃんを見れば可愛がる」
と電話を受けます。
それを聞いたテフンはギジョンを食事に誘うことに。
その頃、ク氏はボスに呼ばれると
「一緒にやってきた。だが酒が問題だ。些細なことに腹を立てて部下を殴ったそうだな。仕事も雑になった。治す気はないのか?意思の問題じゃないなら薬で治せ。色々試してみろ。でないと廃人になるぞ」
と言われます。
それに対しク氏は病院には通ってると伝えるとどんな話をしているのか聞かれます。
ク氏は
「俺がいつも警戒態勢だと。酒の瓶やナイフが飛んでこないか注意を払い、金をくすねた奴がいれば捕まえて痛めつける。仕事のパートナーがいるだわけでもない。ずっと1人。1日にフンだけときめこう。ときめく時間を集めて5分だけ埋めようと。今日はまだ1秒もない。話してたら今3秒だけときめきました。今日は少し長い」
と言います。
その夜、ク氏はミジョンと待ち合わせをし食事に。
ク氏は
「バイトしないか、聞き役の。俺がホストになった時、俺には無理だと思って2週間で辞めたんだ。みんな愚痴を言いに来る。愚痴を聞くよりも鼻血か泊まるまで殴られた方がましだ。人の話はタダでは聞けない。まずは10回。俺の話は好きだろ」
と話すと、決めつけないでと言われ笑われてしまいます。
家に着いたク氏は
「再会したことを後悔した。サンポで別れたままならどうしようもないやつだと気づかれずに済んだ。ミジョン、絶対に忘れるな、本気で好きだった。これから俺がどうなるか自分でもわからない。俺はお前が好きだった」
と言うとミジョンはありがとうと言いました。
さらに
「俺は人間が嫌いだ。目の前を彷徨かれると腹が立つ。この先、お前にどんな仕打ちをするかどんな言葉をぶつけるかわからない。それが怖い。だけど、これだけは忘れないでくれ。いつか俺がとんでもないクソ野郎になってもお前を好きだったと」
話すとミジョンに録音したいと言われたため、ク氏は携帯を取り出し
「俺は本当にお前が好きだった」
と録音するのでした。
そして、そのまま横になると、ク氏は
「延長しても話すことが残ってたら、また10回延長しよう。話すことが尽きたら終わりに。それで幕引きにしよう」
と提案。
ミジョンもそれでいいと答えました。
翌日、チャンヒは父親に借金を完済したことを連絡するとよくやったと褒めてくれます。
その後、自転車を漕いでいたチャンヒはヒョナを別れた時のことを思い出します。
チャンヒは
「俺に落ちぶれて欲しいんだろ。男に尽くすことで自分の価値を感じたいのに、俺がまともで苦しいんだろ?俺も重病になれば駆けつけて看病できるのに、元気に働いてるから面白くないんだろ。コンビニを始めてやっと一息つけた。お前のために地獄に戻る気はない。他人に見下される人生は二度とごめんだ。平凡に行きたい。もう帰ってくれ」
と告げ、さらに
「生きるのが辛くなったら訪ねてこい。俺がまだ独りなら受け入れてやる。俺の元で休んで、どこかに行きたくなったら行けばいい。それでいい。これからは互いを祝福して別れよう。恨んでなんかない。怒ってないから自分を責めるな、心からお前の幸せを願ってる。互いに憎しみ合うことなく、祝福しあって、終わりにしよう」
と言ったのでした。
それを思い出したチャンヒは自転車から降りると山を見ながら涙を流します。

▼考察▼

それぞれが新たな環境になり、新たな人生を歩み始めた15話でしたね。
ク氏は酒のせいで人生が壊れそうになっていたのですが、ミジョンと会ったことで、常に張りつめている警戒態勢の解き方を教えてもらうものの、酒を辞めることができず、ボスにも注意されてしまうように。
よほどク氏は依存症なのでしょうね。
セラピーを受けろと言われてしまったのですが、最も話をしやすいミジョンに話を聞いてもらうのでした。
それがク氏にとっては一番の治療方法なのだと思います。
心の内を全て話せているのを見ると、かなりセラピーとしては効果がありそうですよね。
ク氏は話すことが尽きたら幕引きにすると提案していましたが、そのまま2人の関係は終わってしまうのでしょうか。
一方、テフンはギョン損と意見が食い違うようになり、ギジョンもまた、ユリムが20歳になったら結婚をすると約束したものの、焦りを感じているようでした。
さらに、テフンはギジョンが妊娠検査薬を持っていたことを知り、恐怖感を感じているみたいでしたね。
やはり、反抗期を迎えていたユリムが大人になるまではそっとしておいてあげたいという父性が出たのでしょう。
どうしてもギジョンはテフンの1番にはなれないのでしょうか。
しかし、徐々に2人の間にも微妙な空気感が漂うように。
このまま2人は関係を継続することができるのか気になりますね。
チャンヒはヒョナを別れて、1人で歩む道を選びましたが、借金を返し終わると、なぜかそのことを思い出し、涙を流します。
もしかするとチャンヒはまだヒョナのことが好きなのかもしれません。
この2人の関係もどうなるか注目ですね。
さて、いよいよ16話の最終回です。
それぞれ何から解放されたのか、どのような道を進むのか…

▼16話▼

憂さ晴らしにショートカットにしたギジョンは会社の人達と食事に行くと、そこにテフンが。
髪の毛をことを言われたギジョンは
「切りました。今日は同じ店でランチですね。食べてください」
と言います。
別々になったテフンは同僚からギジョンがだいぶ変わったことと言われます。
その夜、ミジョンは解放クラブのメンバーと会うことに。
サンミンから
「同窓会で出版社の友人に解放クラブの話をしたんだ。そしたら書いたものを見せてほしいと、4人の解放日誌を出版したいらしい。結成過程も含めて読者にウケると言うんだ。解放という視点がいいと言ってた。もうやってないと言っても見せてくれと頼むから、ひとまずあって聞いてみると伝えた」
と言われるとテフンは自分はちょっと難しいと思うと言うもののペンネームを使えば問題ないと言われます。
その後、酒を飲み話をしていると、サンミンは
「解散した時は各自で最後までやり遂げようと悲壮な覚悟で別れたけど、今の感情はまた違う。日誌の場所もわからない。解放という言葉に心を掴まれ、父の筆跡という言葉にまた心を打たれ、そうやって何度も心を動かされたが、何事もなかったように味気なく生きてる。それでも最初は独立運動をしてる気分だった」
と話始めます。
それを聞いたテフンは自分も始めたけど、特に何も得ていない気がすると言いました。
するとファンギから何も得てないとは言い切れないと言われ、思わず少しは解放されたのかと聞き返すと、
「ある日はされたような気がする、ある日はまた振り出しに。でも何も得てないとは思えません。課長は本当に何も?」
と言われます。
それにテフンは
「苦しさを生む原因がわかったこと以外には」
と答えると、ミジョンは
「それが全てな気がします、自分の問題点に気づくこと」
と言いました。
その頃、ク氏はボスに
「あの社長はクビにしろ。これまでくすねた金も相当な額だし、店を畳むことにして他に移せ」
と言われていました。
ク氏は社長がいる賭博場に行くと社長に
「平和に暮らしていた俺をしつこく呼び寄せたのは賭博の金目的か?やめられないのか?」
と問い詰めます。
しかし、往生際悪く逃げられ
「自分はなんだよ。やめられるのか?朝っぱらから酒浸りで、自分の電話番号も思い出せないくせに。自分の頭を心配しろ」と言われてしまうのでした。
しかし、ク氏は部屋の隅に追い詰めると
「次に8000万ウォンを下回れば社長はクビだ。わかったか?」
と告げます。
その後、解放クラブのメンバーと別れたミジョンはク氏と合流し、ク氏の家に。
ク氏から
「手の震えが先かと思ったら耳が壊れた。頭がイカれてるんだろ」
と言われたミジョンは朝から飲む人は珍しいと話すと
「素面でいるよりマシだ」
と言われます。
その言葉にミジョンはなぜ素面は苦しいのか聞くとク氏は
「頭が冴えてると関わった人間が押し寄せてくる。全員だ、死んだ人間も。目が覚めると順番に起きてやってくる。そいつらを全員頭の中でぶっ潰す。そうやって1時間座ってると、疲れるんだ。体内を汚水が巡ってる気分に。飲めばこいつら全員消える。だからシラフの時より酔ってる時の俺は情け深いんだ」
と答えるのでした。
その言葉にミジョンは押し寄せてくる人間の中に自分のいたのかと聞くと黙るク氏。
ミジョンは続けて
「なぜかしら。私は酒浸りでもないのに、今の話に共感できる。朝起きて歯を磨いてる時から頭の中にチーム長がいるし、スジンもいる。チャンヒョクも。寝て起きただけなのに、歯を磨いてるときには既に腹が立ってる」
と言うのでした。
ク氏は番号を教えたら解決してやると言うものの、ミジョンは
「あいつはお金を返したらダメなの、あいつがどれほど最低な人間なのか証明し続けるから。結婚式でも、あいつの子供の誕生日でも。だから私には力がないの。誰かの最低さを証明する存在として、自分を立たせるから」
と言うのですが、ク氏は
「最低なやつだと証明したかった人間の中に、俺もいたか?」
と聞きました。
ミジョンは
「あなたは私の中の聖域なの。あなたとの関係は決意した上で始めた。あなたを憎みそうになった時は心の中で祈ったわ、風邪も引かないで、1日たりとも二日酔いに苦しまないで。でも不幸だったから、あなたに腹が立った時はチャンヒョクを罵った。でも気づいたの。あいつが金を返したら誰に噛み付けば?」と答えると、ジャギョンは
「そう言われれば一度も風邪をひいてない」
微笑みます。
後日、ミジョンたちは3人で実家へ。
その夜、ソウルでもサンポ市でも雪が。
仕事を終えたク氏は
「今日は1秒もときめかなかったが、最後に来たな。歩いてくるよ」
と言い、散歩に。
翌日、ミジョンたちは父親と嘱託を囲っていると、父親は
「独身でいいと思うなら、そうして生きろ。お前たちはそれでいい」
と言います。
チャンヒは2回結婚してる人が言うセリフなのか聞くと
「2回してるからいうんだ。父さんには力がない。お前たちは俺より立派だ」
と言われ、ミジョンは思わず涙するのでした。
後日、ソウルに戻ったチャンヒはコンビニでのテストの前にヒョクスの元へ向かうと、危篤状態に。
チャンヒはヒョナに電話するものの、出てもらえないとチャンヒは
「不安にさせてごめんよ。俺といよう、そばにいる。これは俺の運命なんだ」
と伝えます。
その夜、ギジョンはテフンと食事に行くと
「後悔しました。解放クラブで弱い僕から解放されたちと話したことを。僕自身も触れてはいけない部分だった気がして。それにギジョンさんはその言葉を聞いて同情して惹かれたから、どんな状況でも去れないのかと」
と言われます。
それに対しギジョンは
「ええ、去れないし去りません。同情して惹かれたらダメ?人の感情を全て、これは同情、尊敬、愛、そう分けられる?私は無理です。私はあなたを尊敬するし、愛してる」
と言うとではなぜ髪を切ったのかと聞かれ
「髪を切ったらダメなの?何が原因なのかしら、テフンさんに力を与える存在になりたかったのに、面倒な女を増やしただけの気がする。何が問題かもわかりません。あなたの何が悪くて、こんなに悔しくなるのか。突き詰めてもきっと答えは出ないのに、なんだか負けたような気分です。愛は力を生むものでしょ。別れたら幸せになれるのかしら。でも別れるのを想像すると腕が痺れます。別れられないなら進しかないのに、どう進むべきかわからない」
と話すのでした。
すると、テフンも
「言い訳みたいで黙ってましたが言いますね。僕はなぜかよちよちと歩く子供の後ろ姿を見ると不安になります。もちろんユリムがいてよかったし、彼女のいない人生は想像できないけど、僕は生まれてよかった?冷静に考えると、そう思えません。だから妊娠してないと知った時、思わずよかったという言葉が。テフンの弁明でした」
と気持ちを吐き出しました。
それを聞いたギジョンは
「じゃあ、生まれた以上生きるしかないけど、私たちはどう生きれば?私は男になる」
と言い、笑みを浮かべるのでした。
翌日、ミジョンはATMに行くとチャンヒョンと顔を合わせます。
チャンヒョンが痴漢と間違われそうになったところをミジョンが助けると、外でチャンヒョンが待ち構えていました。
チャンヒョンに
「明日100万ウォンを送る、残りは待ってくれ。長引かせて申し訳ない」
と言われたミジョンはいいえと言ってその場を去ることに。
その夜、ミジョンはク氏と会い
「実家で昔の日記を読んで驚いたわ。記憶の中の自分とは全然違ったから。存在感の薄い子だと思ってたけど、日記では大はしゃぎしてた。熱い子供だった」
と話すと
「知らなかったか?お前は熱い女だ」
と言われます。
そして、歩き続けるとク氏は
「たまに素面でも頭が静かな時がある。まるで全てが止まったように。すると、また強い酒を注ぎ込む。楽だと感じる時もそれが嫌でぶち壊すために飲むんだ。幸せを感じそうになったら、先に鞭を浴びておく」
と言われ笑みを浮かべると、
「毎朝やってくる人間にそうやって笑って。歓迎するの」
と言われます。
後日、サンミンから達成するまで解放クラブを再開しようというメッセージが届くと、解放クラブの3人は
「賛成」
と返信をするのでした。

▼考察▼

最終回は非常に考えさせられる内容でしたね。
ミジョンたち解放クラブはそれぞれ自分と向き合ったことで徐々に解放されていたものの、誰も達成には至っていませんでした。
ただ、自分たちの問題点に気づけたことが彼らにとっての第一歩だったように見えましたね。
着実に一歩ずつ進んでいるのが大事なように思います。
ク氏は関わった人間が遅いかかってくるから、お酒を止めることができなかったのでした。
ミジョンからアドバイを受けたことで笑顔でその人間たちを笑顔で受け入れる努力を始めたみたいですね。
やっと最後の最後でク氏にも変化があったように思います。
ギジョンとテフンはお互いにすれ違っていたものの、本音でぶつかりあえたことで心の辛さから解放されていました。
交際を始めたことでお互いに心のうちを全て話せていなかったものの、2人が改めて本音でぶつかる機会があったのは良かったですね。
全体的に見てる側の感覚が問われるような内容が多く、受け取り手にとって捉え方が変わるドラマだったと思います。
最終的には小さな幸せを感じることが大切というような意味を感じました。
このような考えさせてくれるドラマも面白いですね。

まとめ

今回は、私の解放日誌|全話ネタバレ考察・あらすじをお伝えしていきました!

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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